LG Innotekが、次世代レンズのうちの1つであるメタレンズの研究開発を開始したと、The Elecが報じました。
レンズモジュールの薄型化にメタレンズが有用
LG Innotekの最高技術責任者(CTO)であるカン・ミンソク氏が、現在開催中のNANO KOREA 2022で行った基調講演で、同社はメタレンズの研究開発を行っていることを明らかにしました。
メタレンズとは平板にナノサイズのセルをパターン配置した構造のレンズで、ナノセルの構造により光の位相シフト量を制御し、集光させることができます。
メタレンズの利点についてサイバネットは、凹レンズや凸レンズと異なり平板であるため、小型化が容易と説明しています。
カン・ミンソク氏はメタレンズの用途として、モバイルデバイス、超小型カメラ、車載用カメラを挙げています。
iPhone用カメラモジュールのサプライヤーであるLG Innotekのメタレンズが市販された場合、噂のみにとどまりそうな、iPhoneにおける背面パネルへのリアカメラ部の同一面配置が実現されるかもしれません。
The Elecによれば、Samsungもメタレンズの研究開発を行っているとのことです。
液体レンズの早期発売は困難
カン・ミンソク氏は、LG InnotekがCorningと共同開発している液体レンズ(Liquid Lens)の市販予定がないことも伝えています。
液体レンズは、電気信号を用いてレンズの曲率を変更することができるため、レンズ単体で焦点距離を調整できるとされています。
カン・ミンソク氏は開発が難渋している理由として、液体レンズは既存のレンズとは異なり仕様毎に製造ラインを調整する必要があると説明していることから、多品種大量生産は現時点で難しいようです。
Source:The Elec, メタレンズとは/サイバネット
Photo:Appledsign/Facebook
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-467894/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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