株式会社フライル(以下、フライル)は、プロダクトマネジメント業務を効率化・自動化するサービス「Flyle」を開発・提供中。これまで、株式会社マネーフォワードや株式会社ディー・エヌ・エーなど100社以上へ導入してきました。
そしてこのたびフライルは、ALL STAR SAAS FUNDらから3億円を調達。さらに開発を加速する構えです。
需要高まるプロダクトマネージャー、一方で課題も
顧客ニーズに基づいて最適な製品をつくるプロダクトマネージャーという職種。近年、世界的にみられるアジャイル開発の普及などを背景に、その需要はグローバルで高まっているといいます。
日本も例外ではなく、プロダクトマネージャーを採用する企業が増えているようです。
しかし、国内ではプロダクトマネジメントの課題も顕在化。部署を越えた顧客情報の共有がしづらいことや経験ある人材の不足などがその一例です。
また、人材不足にもかかわらず、ロードマップ作成やフィードバック収集など業務が多岐にわたり属人化しがちなため、プロダクトマネージャーが創造的な業務に注力できないという課題もあるといいます。
プロダクトマネージャーの業務を効率化・自動化
そこで開発されたのが、プロダクトマネジメントプラットフォーム「Flyle」。プロダクトマネージャーが抱える労働集約的な業務を効率化・自動化するサービスです。
具体的には、SlackやCS、営業部門で収集した顧客フィードバック・成約理由・失注理由・解約理由などを一元管理・分析し、Salesforceとの顧客セグメントと統合することで顧客の本質的なニーズを見極めるサポートをおこないます。
また、影響度・収益インパクトなど開発優先度付けのロジックを設計し、コンセンサスを取りやすくするのもポイントでしょう。
このほか、OKRや担当毎の開発ロードマップを全社で共有したり、開発チームに機能開発の背景を連携して開発バックログとの差分をなくしたりといった機能も搭載しています。
英語圏展開も視野に開発加速
そんな「Flyle」は、プロダクトマネジメントソフトウェア領域のサービス。その市場は、世界的にも黎明期でありがなら、米国・チェコ・イスラエルなどでは有力な企業が誕生しているようです。
このような流れもあり、フライルは将来的な英語圏展開も視野にプロダクト開発を加速する見込み。そのための資金として、ALL STAR SAAS FUND、UB Ventures、Tably株式会社から3億円を調達しました。
今後は、フィードバック収集・分析・仮説検証などの自動化系機能を大きく強化すると同時に、ロードマップを軸としたアラインメントを強化する機能開発に大きく投資するようです。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/182123
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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