近年のEC利用増加や人手不足などに伴い、配達員の業務負荷が増大しています。これを解決する手段のひとつが、再配達を低減できる“置き配”です。
しかしオートロックつき住宅で住人不在の場合はオートロックを解除できず、置き配ができません。
そこで株式会社ビットキー(以下、ビットキー)と日本郵便株式会社は、オートロックマンションにおける置き配検証を開始。7月19日(火)~8月5日(金)の期間で第2弾を実施します。
複数の方法でオートロックを解錠する「bitlock GATE」
今回の実験で活用するのは、ビットキーが開発する電子制御ドア向けスマートロック「bitlock GATE」。スマートフォンアプリ・顔認証・QRコードなど多様な方法でオートロックを解錠できます。既存の自動ドアに後付けできるのもポイントでしょう。
また、住人不在の場合でも「人・時間・回数」などの制限付きデジタルキーを発行することで、エントランスの通過を可能に。さらに、いつ・誰が・どの手段で解錠または施錠したかという操作ログを蓄積します。
専用アプリでオートロックを解錠
同実験では、江東区の大規模分譲オートロックマンションを対象に募集した、モニター宅宛のゆうパックを置き配(生ものなどは不可)。
配達員は、あらかじめ設定された配達可能時間内に、ビットキーが開発した専用アプリを用いて共用部のオートロックの鍵を解錠し置き配をします。
同実験を通じ、配達に要する時間、配達員の業務負荷の軽減度合い、対象者の満足度などを検証するとのことです。
オートロックマンションの置き配拡大へ向けて
同実験の第1弾は、21年7月より約3週間実施。同じくbitlock GATEを活用しましたが、このときはタブレット端末も設置して配達員が事前に登録した顔認証により共有部のオートロックを解除しました。
結果、再配達率や配達に要する時間、対象者の満足度などにおいて一定の成果を確認。今回はマンションの規模を拡大して第2弾に挑みます。
ビットキーはこれまで、佐川急便株式会社(以下、佐川急便)と共に、顔認証によるオートロック通過で置き配を可能にする検証を実施。このときは、専有玄関内への配達を希望した世帯に限り、専有部向けスマートロック「bitlock LITE」などを設置して“ドアナカ置き配”も実施したようです。
また、ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)が開発した複数のデジタルキーを一括管理できる「マルチデジタルキープラットフォーム」との連携も開始。bitlock GATEなどをマルチデジタルキープラットフォームより解錠できるようになっているようです。
このように、佐川急便、ヤマト運輸、日本郵便との連携を進めているビットキー。今後、bitlock GATEを活用したオートロックマンションへの置き配が拡大していきそうです。
PR TIMES(1)(2)(3)(4)
「bitlock GATE」公式ページ
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/182453
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
Amazonベストセラー
Now loading...