2022年第2四半期(4月〜6月)の世界スマートフォン市場は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が本格化して以降、最も低い出荷台数となりました。
供給過剰で旧モデル在庫が余る
調査企業Canalysによると、2022年第2四半期におけるスマートフォンの世界出荷台数は2億8,700万台で、前年同期比で9%の減少となりました。比較的好調だったのはSamsungとAppleだけで、ここ数年勢いのあった中国企業は新型コロナウイルス感染症によるロックダウンで大きく苦戦を強いられました。
出荷台数2億8,700万台は、新型コロナの感染が世界中で大きく問題となった2020年第2四半期以降で最も低い数字で、供給過剰によって各メーカーが旧モデルの在庫を抱えたままだとCanalysは指摘します。
とはいえ、消費者は代わり映えのない古い端末やスペックでは納得しません。2022年下半期は悪循環をいかに断ち切るかが課題となってくるでしょう。
今年もAppleの一人勝ち?
Canalysのアナリストであるトニー・ジュー氏は「サプライヤーが供給過剰を懸念し始めたことで、(以前あったような)サプライチェーンの不足はもはや問題ではなくなった」と述べます。それによって削減できたコストを、ベンダーが新製品の競争力向上に充てるか、旧モデルの在庫解決にあてるかというわけです。
しかし、Samsungを筆頭に2022年下半期のスマートフォン売上見通しを悲観的に見ている企業は少なくなく、ドル高や地政学的リスク、インフレなどの環境も何のそので生産台数を前年比で増やす自信を持っているのは、Appleくらいのものとなりそうです。
Source:Canalys via GSMArena,Bloomberg
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-472864/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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