苦手野菜をAIで克服。NECとカゴメが「AIのプリン」6種開発、にんじんには白ワイン

日本電気株式会社(以下、NEC)とカゴメ株式会社(以下、カゴメ)は、プリン職人として有名な所 浩史シェフ協力のもと、AIが導出した相性の良い野菜と食材を使った「AI(愛)のプリン」6種類を開発。

8月2日(火)よりレシピを無償公開し、9月より商品を販売します。

21種類の野菜と50万以上のレシピからAIが導出

カゴメの調査によると、野菜が好きな子どものうち嫌いな野菜があると回答したのは74%。カゴメは“野菜をとろうキャンペーン”を推進していることもあり、苦手な野菜にもチャレンジしやすいようにと今回の取り組みに至ったようです。

プリンの開発にあたり、NEC独自の「リンク予測AI」を活用。これは、ものごとの関係性を分析して隠れた関係性を発見する説明可能AIです。

同AIは、カゴメの調査をもとに選定した21種類の野菜とNECが収集した50万以上のレシピ情報から、相性の良い野菜と食材の組み合わせ100パターンを導出。その後、特設サイトの一般投票で25種類に絞り、所 浩史シェフがこの結果を参考に6種類のプリンを開発しました。

導出結果を説明可能なAI

6種類のプリンは、「とうもろこしとヨーグルト」「トマトとクリームチーズ」「かぼちゃとレーズン」「にんじんと白ワイン」「ほうれんそうとココナッツ」「じゃがいもととうふ」。聞いただけでおいしそうに感じるものとピンとこないものがありますね。

この組み合わせは説明可能なAIが導出したものですので、その導き方を少し説明しましょう。

たとえば「とうもろこしとヨーグルト」の場合、とうもろこしとよく組み合わせるものとして玉ねぎを抽出。玉ねぎは“鶏肉のパスタサラダ”などでヨーグルトと一緒に使われていることから、とうもろこしとヨーグルトの相性も良いという結果になったようです。

レシピ公開中、商品発売は9月より順次

現在、このプリンのレシピは、苦手野菜の克服に加え、コミュニケーション活性化に寄与することを目的として無償で公開しています。

「じゃがいもととうふ」を見たところ、手に入りやすい材料で作れる印象。意外にもカレー粉を少し使っていました。

プリンの販売は、3シーズンにわけて順次開始。所 浩史シェフがオーナーを務める洋菓子店「プルシック」のオンラインストアで9月1日(木)から、岐阜県の実店舗で2日(金)から第1弾となる2商品が発売されます。なお、1つ500円で各2000個限定です。

PR TIMES
「AI(愛)のプリン」レシピ

(文・Higuchi)


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