AirTagを悪用、元恋人にストーカー行為を行った男性に実刑判決

AirTag
 
英国メディアDaily Mailは現地時間8月11日、Appleの紛失防止タグAirTagを悪用して元恋人に対してストーカー行為をはたらいた男性が実刑判決を受けたと報じました。

AirTagでストーカー行為

Daily Mailによると、ウェールズ南部に住む41歳のクリストファー・ポール・トロットマン被告は、元恋人に対してストーカー行為をはたらいたとして禁固9週間の実刑判決を受けました。
 
トロットマン被告は10年以上付き合った恋人と別れた後、元恋人の自動車の後部バンパーにAppleの紛失防止タグAirTagを設置しました。元恋人の証言によると、付き合っている時から行動を監視するなど、束縛が激しい男性でした。
 
トロットマン氏は元恋人が他の男と話すことを許せず、しつこく居場所を尋ねたり、パブの仕事を辞めるよう金銭を渡そうとしたりしました。
 
また被害者に対して、他の男性と夜を過ごしたことを激しく非難するメールを送付したり、特定の地名を挙げて「昨夜はペンデリーロードで楽しんだのか?」等と問い詰めたりする等のストーカー行為をはたらいています。被害者は、トロットマン氏が何故自分の位置を把握しているのか分からなかったと証言しました。
 
被害者のiPhoneには、第三者のAirTagが近辺に取り付けられているとのメッセージが表示されていたものの、被害者はメッセージの意味を理解できずに放置していた模様です。
 
その後、被害者の娘が乗車した際にiPhoneに表示されたメッセージに気づき、警察に通報した結果、トロットマン氏が逮捕されました。
 
トロットマン被告は、過去の犯罪歴が原因で起訴後も身柄を拘束されており、9週間以上経過していたため、判決後に釈放されています。なお、判決には被害者への接近禁止命令が含まれました。
 
AirTagは、大事な物品の紛失盗難を防止できた事例が多く報告されている一方で、犯罪に悪用される事例も散見されており、Appleは設定時に警告メッセージを表示する等の対策を行っています。
 
 
Source:Daily Mail via 9to5Mac
Photo:Apple
(seng)


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