5、6年ぶりにバックアップ用のHDDが壊れたので交換しました。
ただ交換するだけでなく、自宅のファイルサーバーとして使用しているESXiのゲストCentOSにマウントします。
久しぶりにマウントしたのですが、やり方をすっかり忘れていましたのでメモっておきます。
ESXiホストでHDDの仮想化
まずは、新しく買ってきたHDDをWindowsでも使えるようにNTFSでフォーマットしておきましょう。
そして、故障したHDDをゲストでアンマウントし、
umount /mnt/backup
vSphere Clientを開き、ESXiホストの[構成]>[ストレージ]>[データストア]から、故障した仮想ディスクも削除しておきましょう。
/vmfs/volumes/datastore1/[故障した仮想ディスクのファイル名].vmdk
※datastore1は設定によって異なります
それから、サーバーをシャットダウンしてHDDを交換し起動。
HDDの識別子を調べる
サーバーが起動したら、再びvSphere Clientを開き、ESXiホストの[構成]>[ストレージ]>[デバイス]へ進む。
下記のようなデバイスの識別子をコピーして控えておきましょう。
t10.ATA_____XXXXXXXXXXXXXXXXXXX__________________________________XXXXXXXX
このコマンドで調べるのもありです。
ls -l /vmfs/devices/disks/
仮想ディスクを作成する
ESXiホストのコンソールまたはSSHで接続し、ゲストでマウントするための.vmdkファイルを作成するため、vmkfstoolsコマンドを実行します。
vmkfstools -z /vmfs/devices/disks/[識別子] /vmfs/volumes/datastore1/[作成する仮想ディスクのファイル名].vmdk
作成例
vmkfstools -z /vmfs/devices/disks/t10.ATA_____XXXXXXXXXXXXXXXXXXX__________________________________XXXXXXXX /vmfs/volumes/datastore1/hdd/backup.vmdk
次にHDDを追加したいゲストサーバーを右クリックし、[設定の編集]を選択。
[追加]>[ハードディスク]を選択。
[既存のディスクを使用]にチェックして次へ。
先程作成した仮想ディスク/datastore1/hdd/backup.vmdk
を選択します。
最後に[モード]を[独立型(通常)]にすると完了です。
ゲストで追加したHDDをマウント
追加したHDDを探す
まずは、partedコマンドで追加したHDDの情報を探します。
parted -l
すると以下のような情報がズラっと出てきます。
モデル: ATA ST2000DM001-1ER1 (scsi)
ディスク /dev/sdb: 2000GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: gpt
ディスクフラグ:番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム 名前 フラグ
1 17.4kB 134MB 134MB Microsoft reserved partition msftres
2 135MB 2000GB 2000GB ntfs Basic data partition
追加したHDDを探して、[ディスク]のパス+[番号](ファイルシステムが「ntfs」で容量の多い方)を控えておく
上記の場合だと、
ディスク | /dev/sdb |
---|---|
番号 | 2 |
なので、
/dev/sdb2
となり、これがマウントの対象となります。
HDDをマウントする
マウント用のフォルダを作成しておきます。
mkdir /mnt/backup
今回は交換するお話なので詳しくは説明しませんが、NTFSフォーマットにも対応できるように、入れておくものを紹介します。
yum install epel-release
yum install ntfs-3g
yum install ntfsprogs
最後のntfsprogsは、NTFSフォーマット済みのHDDが上手く認識しない時に、下記のコマンドを使うと認識したので困っている人には役に立つと思います。
ntfsfix /dev/sdb2
いざ!マウント開始!
mount -t ntfs /dev/sdb2 /mnt/backup
これだけです。
【おまけ】同期バックアップ
空のHDDを追加したところで、最後に同期バックアップの方法を少しだけ紹介して終わります。
以下の方法は、ミラーリング?と言いますか、2つのHDDの内容を1対1にする方法です。
例えば、[バックアップ元]のHDDの内容を中心に、追加されれば[バックアップ先]にもコピーし、逆に削除されれば[バックアップ先]も削除します。
rsync -auvz --delete --exclude-from=/etc/rsync_exclude.lst [バックアップ元] [バックアップ先]
実行例
rsync -auvz --delete --exclude-from=/etc/rsync_exclude.lst /mnt/nas/ /mnt/backup/
これを自動で行うために、Cronに追加しておきましょう。
vi /etc/crontab
0 3 * * * root rsync -auvz --delete --exclude-from=/etc/rsync_exclude.lst /mnt/nas/ /mnt/backup/
毎日3時にroot権限でrsyncの同期バックアップを行うための設定です。以上、これでまた安心して眠れる日々が送れます。
- Original:https://minory.org/esxi-hdd-mount.html
- Source:Minory
- Author:管理者
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