AIを用いた自動運転が現実のものになりつつある今、中国で無人運転のロボタクシーサービスが始動しました。
これまでに幾度もテストをおこない開発された、運転手を乗せない商業用の無人タクシーが同国の大都市を走行します。
完全無人のロボタクシー運行
中国大手・百度(Baidu)は、完全無人運転のロボタクシーを有料サービスとして提供する許可を地元当局から取得したと発表しました。
中国最大級の都市である重慶市と武漢市で始まる同サービス。各都市には5台のロボタクシーが配置され、武漢では午前9時から午後5時まで、重慶では午前9時半から午後4時半まで、指定されたエリアを走行する予定です。
「乗客がお金を支払って、完全無人運転のクルマが一般道を走るということは、この業界が待ち望んでいた瞬間にようやくたどり着いたということです。業界がついに完全な自律走行サービスを大規模に展開できるようになるための重要なマイルストーンだと考えています」と、Baiduのインテリジェント・ドライビング・グループの副社長兼、最高安全運転責任者であるWei Dong氏は述べています。
さまざまなテストを乗り越え実現
Baiduは、同サービスの実現にあたって、運転席に安全オペレーターを座らせるテスト、そして安全オペレーターを助手席に移して運行するテストを実施。
そのほか、複数の段階のテストとライセンス取得を経て、人間の運転手やオペレーターなしで運行する許可を得ました。
Baiduのこれまでの総テスト走行距離は、3200万km以上。中国の2つの大都市から許可を受けたロボタクシーは、自立走行システム、監視の冗長性、遠隔運転機能、安全運転システムなど、安全を保障する複数の要素を備えているといいます。
(文・K.Taichi)
- Original:https://techable.jp/archives/184166
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:kurawakataichi
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