香りを言語化するAIでスポーツ選手のパフォーマンス向上を支援

SCENTMATIC株式会社は、香りを言語化するAI システム「KAORIUM (カオリウム)」でアスリートのパフォーマンス最大化を目指すプロジェクト「SPORTS × KAORIUM」を推進中。

このたび、同プロジェクトの第3弾として、スケートボーダーである中山楓奈選手とのパートナーシップを締結しました。

香りと言葉を相互変換

「KAORIUM」は、香りと言葉を相互変換するAIシステム。膨大な言語表現・人の香りの感じ方・風味情報を学習したAIで香りを言葉に、言葉を香りに変換します。

たとえば、ある香りをシステムに置くとその香りをイメージした「爽やか」「透明感」などの感性的なワードが出現。逆に、「品のある」などのワードを選ぶと、そのワードに近い香りを探せます。

一人ひとり感じ方が異なる香りのあいまいさをAIによって標準化し、香り選びの軸を提案するということです。

アスリートのメンタルを最適な香りでケア

そんな「KAORIUM」を活用し、アスリートのパフォーマンス最大化を目指す「SPORTS × KAORIUM」。個々に合った香りを開発し、リラックス時に匂うことで最高のパフォーマンスに欠かせない精神状態を作ろうとしています。

今回は、東京オリンピック銅メダリストのスケートボーダー中山選手とパートナーシップを締結。中山選手に最適なオリジナルアロマブレンドを共同開発するようです。

なお、同プロジェクト第1弾はフェンシングエペ日本代表の見延和靖選手、第2弾はプロゴルファーの宮田成華選手と契約しています。

さまざまな領域で展開する「KAORIUM」

「KAORIUM」は、2021年春に株式会社BIOTOPEが運営する香水専門店「NOSE SHOP」へ期間限定で導入。NOSE SHOPの顧客から抽出した5000件を超える主観データを学習したAIが、香り選びをサポートしました。

また、紀ノ国屋 渋谷スクランブルスクエア店では、日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」として登場。気分に合った日本酒や相性抜群のペアリングを提案する実証実験を展開しました。

このほか、奈良市のクラフトビール醸造所「大和醸造」直営店舗などでクラフトビールの香り・印象などを言語化したり、株式会社資生堂の研究所が主導するオープンイノベーションプログラム「fibona(フィボナ)」とコラボしたイベントを開催したりと、フレグランス領域以外への展開にも注力しています。

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SCENTMATIC株式会社

(文・Higuchi)


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