ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(以下、PxDT)と相模鉄道株式会社は、相鉄本線さがみ野駅の窓口において、発話内容をリアルタイムに字幕表示する「字幕透明ディスプレイ」の実証実験を実施しています。
なお同実験は、相鉄ホールディングス株式会社が実施する「相鉄アクセラレータープログラム2021」の一環です。
透明・両面表示で円滑な対話を支援
PxDTが開発する字幕透明ディスプレイは、音声認識技術を活用し、発話内容をリアルタイムで文字起こしするシステム。対話する人の間に置いて使用すると、対話相手の表情やジェスチャーを見ながら発話内容を確認できます。
また、文字起こし結果がディスプレイの両面に表示されることで、自分が話した言葉が正しくテキスト化されているかを確認できるようです。
同システムは、70言語の同時翻訳機能を搭載。耳の不自由な人だけでなく、日本語での会話が難しいインバウンドなどにも円滑なコミュニケーションを提供します。
現在は、カウンターなどに置いて使うタイプと持ち運びできるタイプがあるようです。
日本語・英語の相互変換で検証
同実験は、さがみ野駅の窓口において7月28日~9月23日の期間で実施します。
本来は70言語に対応していますが、同実験では日本語・英語の相互変換のみ対応。個人情報保護のため、音声変換・翻訳のデータログを残さない仕様で実施します。
外国人利用者が多いという同駅のコミュニケーションをサポートするとともに、マスク着用などで声が聞き取りにくいといった課題解決も図りたいとのことです。
通常ディスプレイを用いた比較検証も
字幕透明ディスプレイを設置した検証は、9月11日(日)まで。9月12日以降は、効果検証を目的として通常ディスプレイを使用した実証実験を実施するといいます。
実験終了後は、駅係員に対して字幕透明ディスプレイに関するアンケート調査を実施し、本格導入に向け効果検証を進めるとのことです。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/184938
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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