Apple Watchを使用し、心房細動患者に対する経口抗凝固薬の投与量を減らす研究が米国で開始されると、AppleInsiderが伝えています。
Apple Watchを使って必要時のみ経口抗凝固薬服用を通知
REACT-AF(Rhythm Evaluation for AntiCoagulaTion)と呼ばれるこのスタディは、Apple Watchを使用し、心房細動の既往歴のある患者に対して経口抗凝固薬の投与量を減らせるかを研究するものです。
REACT-AFスタディは、5,400人の対象患者を対象に、一方を「従来通り、処方された経口抗凝固薬を定期的に服用するグループ」、もう一方を「Apple Watchが心房細動を検知、長く続いている場合にのみ通知し、それに応じて経口抗凝固薬を服用するグループ」にわけて比較します。
比較項目は、両患者群における、脳卒中の予防と医療費抑制効果です。
ノースウェスタン大学のロッド・S・パスマン医師はREACT-AFスタディについて、「経口抗凝固薬が多くの患者に有効な一方、効果がないにも関わらず出血を誘発するリスクにさらされながら服用している患者がいる」とし、本スタディを通じてハイリスク群のみを経口抗凝固薬投与の対象にできないか検討したいと述べています。
Appleはデバイスと専用ソフトを提供
なお、REACT-AFスタディは、ジョンズ・ホプキンス大学、スタンフォード大学、米国心臓協会(AHA:American Heart Association)なども協力し、脳卒中や、うっ血性心不全の既往歴がない患者を対象に2023年春から7年間行われる予定です。
Appleは本スタディに必要なデバイスを提供する他、研究用のアルゴリズムと経口抗凝固薬の服用通知機能を搭載したソフトウェアも提供します。
Source:Stat News via AppleInsider
Photo:MedPage Today
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-481021/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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