MacにはWindowsのような目に見えるウイルス対策ソフトは内蔵されていませんが、Appleは2009年のSnow Leopardから、macOSバージョンに初歩的なマルウェア対策機能XProtectを搭載し始めました。以来、macOSのマルウェア対策機能はますます強化されてきましたが、ここ数カ月の間に劇的な変化を遂げたことが明らかになりました。
内部ツールが商用アンチマルウェア製品のようなふるまいに
Eclectic Light Companyのハワード・オークリー氏は、macOSのマルウェア対策機能XProtectと、もうひとつの内部ツールMalware Removal Tool(MRT)のアップデートを追跡することを日課としていますが、Appleのマルウェア対策ツールにここ数カ月、かなりの変化があったようです。
「この6カ月の間に、macOSのマルウェア対策は、これまでの7年間よりも大きく変化しました」と、オークリー氏は記しています。「MacがCatalina以降であれば、多くの商用アンチマルウェア製品と同様に、完全に先制的に動作するようになっています」
ユーザー活動が少ない時間帯に1日1回はマルウェアをスキャン
オークリー氏がスリープを無効にしたMacでXProtectアプリの活動を調べたところ、ユーザーの活動が少ない時間帯に少なくとも1日1回はほとんどの既知のMacマルウェアをスキャンしていることが明らかになりました。それ以上の頻度でスキャンを行うこともあり、スキャン頻度はケースバイケースで決定されているとのことです。
オークリー氏は、XProjectが1~2時間おきに“DubRobber”というマルウェアをスキャンしているのを確認したとのことです。一方、MRTは頻繁には実行されず、最も顕著に動作するのは起動直後であったそうです。
Source:Ars Technica
Photo:AppleInsider
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-481847/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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