海外Apple関連メディア9to5Macは、欧州でのiPhone14シリーズの実際の購入価格がAppleの発表価格より高額となっている理由を解説する記事を投稿しました。日本を含む各国政府の税制度が大きな影響を与えています。
Appleの発表価格は税抜価格
AppleはiPhone14シリーズの販売価格をiPhone14が799ドル~、iPhone14 Proが999ドル~と発表しました。
米国では消費税に類する売上税(sale tax)が導入されていますが、州によって税率が異なっており、一部の州では0%となっています。
また、9to5Macによると米国では、店舗等でも税抜価格で値段を表示することが一般的です。そのため、AppleはiPhone等の価格を税抜価格で発表しています。
なお、多くの州では数%程度の売上税を設定しているため、多くの場合で、米国のユーザーもAppleの表示価格より高い金額を支払う必要があります。
日本はまだマシ?各国の消費税
日本のApple公式オンラインストアにおけるiPhone14シリーズの販売価格(税込)は最も安いiPhone14(128GB)で119,800円、最も高いiPhone14 Pro Max(1TB)で239,800円となっており、SNS等では「高い」との意見が多くみられました。
欧州各国においても同様の声が聞こえている模様で、9to5Macは、政府が定める税制により各国でのiPhone14シリーズの価格が高くなっていると指摘しています。
日本では通常の製品の販売価格に対して10%の消費税が課されますが、欧州諸国では消費税に似た付加価値税(VAT)が導入されており、税率は約20%程度となっています。
欧州連合(EU)が2021年に公開したVAT標準税率の一覧表では、税率が高いスウェーデンやデンマークでは25%、最も低いルクセンブルクでも17%となっており、日本と比べて大幅に高い税率です。なお、2020年にEUを離脱した英国では、付加価値税は20%です。
例えばスウェーデンでiPhone14を購入する場合、Appleが定める販売価格に加えて、25%相当の税金を支払う必要があります。
トルコでは倍以上に
9to5Macによると、世界で最もiPhone14シリーズが高額となるトルコでは、輸入品の高級電子機器には約90%の税金が課せられること等により、販売価格が米国での2倍以上となっています。
各種ガジェットの国際価格比較情報サイトのnukeni.comの調査によると、トルコでのiPhone14 Pro Max(1TB)の販売価格は451,137円です。
2022年7月には急激な円安ドル高によりAppleが大幅な値上げを実施するなど、日本の消費者にとって厳しい状況が続いています。一方で他の国においても、ドル高や税金等によりiPhone14の販売価格は高額となっている模様です。
なお、日本では各キャリアが約2年後に端末を返却する残価設定型契約やMNP割引を展開しており、iPhone14(128GB)を47,690円~で利用可能です。iPhone Maniaでは、各キャリアの販売価格を比較した一覧表を公開しています。
Source:9to5Mac, nukeni.com, 欧州委員会(PDF)
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-485221/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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