キャンプ&アクティビティに取り入れたい“アウトドア・フィーカ”【趣味と遊びの秘密基地ギア】

【趣味と遊びの秘密基地ギア】

スウェーデン人にとって、単なる休憩ではなく大切なコミュニケーションタイムとなるコーヒー&おやつの時間「フィーカ」。友だちや自分自身と向き合う大切な時間で、キャンプとの相性も抜群にいいという。モデルのヤンニ・オルソンさんは、アウトドアを通じてフィーカを広めている第一人者だ。

「子どもの頃の、家族や友だちと湖でへろへろになるまでアイススケートを楽しんだ後のフィーカが、最高の思い出。焚き火を囲み、母が用意したクッキーやサンドイッチを食べ、冷たい指をココアの入ったコップで温めた感覚は今もよく覚えています。こんな風に、好きな場所でゆったり、好きな飲み物とおやつを楽しむのがアウトドアフィーカ。いつでもどこでもできますが、体を動かした後にフィーカをするとよりおいしく感じるし、最後まで頑張れます。たまにステキな場所でフィーカをするためにきつい山を登ったり、100kmほど自転車で移動することもありますよ」

火はバーナーでもいいが、やはり焚き火だと香りや音によっていい雰囲気になり、より高いリラックス効果を得られるし、料理も作れて楽しさが何倍にも増えるのでオススメだとも。堅苦しいルールはないので、自分なりにフィーカを取り入れて、友だちや自分、そして自然とのコミュニケーションをはかってみては。

モデル ヤンニ・オルソンさん
女優、タレント、モデル。幼少期から自然に親しんでおり、登山やカヌーの経験をつづるアウトドアコラムニストでもある。東京〜山梨くらいなら自転車移動は当たり前。スウェーデンでブッシュクラフトを学ぶなど体力に自信あり。イェーティボリ出身

 

【アウトドア・フィーカに持っていく道具は?】

■焚き火台

▲焚き火禁止の場所に備えてバーナーも用意

スウェーデンでは直火ができるところが多いそう。ヤンニさんも本来は直火派だが、日本では焚き火台が不可欠。「ジカビはカッコよくてオシャレだし、フィーカでは周囲にケトルを置いて保温できるのが便利」

 

■魔法びん

▲好きな飲み物を詰めて公園に行くのもアウトドア・フィーカ!

好きな飲み物を魔法びんに入れて、お菓子とともに好きな場所へ向かう。「これもフィーカ。まずは気軽に公園でフィーカ、そこから自分がどういうふうに楽しみたいか考えるといいのでは」

 

■コーヒー豆(粗挽き)

▲レンメルコーヒー「ムースレザー コーヒーパウチ」(8800円)

▲レンメルコーヒー「レンメルコーヒー オリジナル450g」(2916円)

飲み物はなんでもいいが、スウェーデンではやはりコーヒーを飲む人が多いそう。ヤンニさんがアウトドアに持ち出す場合、粗挽き豆をヘラジカの革袋に入れて持ち歩いているそう。

 

■ケトル

▲上がケトル。その下がククサ

ヤンニさんは直火でフィーカをするのが好きなので、直火対応のケトルは不可欠。湯が沸いてから粗挽きした豆を直接入れるので、広口のフタが使いやすい。

 

■ククサ

ラップランド発の白樺で作られたマグカップ、ククサ。シェラカップよりかさばるが、手仕事で生まれたククサは雰囲気抜群だし、そのぬくもりがフィーカにぴったり。

 

■ヤンニ流コーヒーの淹れ方

焚き火コーヒーの淹れ方は人それぞれ。ケトルで湯を沸かしたら、たっぷり粗挽きした豆を入れ、もう一度火にかけて沸騰させるのがヤンニ流。「すぐコーヒーを飲むと粉がカップに入るので、数分待ちます。豆の量や時間によって濃くなるので、甘いモノといっしょにどうぞ」

 

■おやつや飲み物に決まりはある?→ルールはなし!自由なのがフィーカのいいところ

コーヒーが苦手ならお茶やココアでいいし、ホットワインを楽しむことも。「5つのハート型の薄いワッフルは定番おやつで、ホイップクリームとジャムを載せて食べます。焚き火で作れるので、機会があればぜひ挑戦して」

 

【キャンプの達人がハマるおすすめのアクティビティ】

キャンプに慣れて時間に余裕ができたら何を楽しめばいい? キャンプイラストレーターの山口健壱さんとヤンニさんがハマっているアクティビティを参考に、+αの楽しみを見つけてみよう。

 

■カヌー

カヌー、釣り、サーフィンなど水辺の遊びも得意なヤンニさん。パドルを使って自分の力でゆったり漕ぎ進めていると、雑念やストレスが洗い流されるとか。カナディアンカヌーなら荷物が載るので、キャンプ道具とワッフルアイアンを持ってキャンプ地へ、なんてことも可能。

 

■登山・ハイキング

パックひとつで始められるハイキングや登山は、キャンプに取り入れやすいアクティビティのひとつ。「ハイキング中のフィーカはシナモンロール! 軽くて少し押されても大丈夫だし、コーヒーとの相性が抜群。コーヒーに少し塩を入れると疲れが吹き飛ぶし、まろやかになります」

 

■フライフィッシング

ゲーム性があって食材をゲットできる一石二鳥のアクティビティ。「キャンプ場併設の管理釣り場ならひとりでも安全だし、始めやすいのでは。情報を集めて仮説を立て、トライを繰り返すうちに、10回に1回はうまく投げられる。このあんばいがいいし、正解がない自由さもいいんです」

本格的にフライをするなら、ウェーダーやシューズなどいろいろ必要だが、最初はロッド、リール、フライからスタート。「フライの道具は、それぞれどうしてそういう形になったのかという機能美、そしてロマンを感じられます。キャンプ道具のビンテージものに近いのでは」

せっかく釣った魚が逃げてしまったことも。「まだ初心者で釣れないこともあるけれど、竿を振っているだけで充実感がありますよ」

>> 特集【趣味と遊びの秘密基地ギア】

※2022年9月6日発売「GoodsPress」10月号22-23ページの記事をもとに構成しています

<写真/ヤンニ・オルソン 文/大森弘恵>

 

【関連記事】

◆ちっちゃくて吊るせるドリップポットでキャンプコーヒーをさらにおいしく!
◆SHAKAのスライドサンダルは難燃&撥水加工でキャンプや秋冬の近所履きにぴったり!
◆シンプル、そして頑丈!キャンプで使うフライパンってこういうのでイイんだよ


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA