AirPods Pro(第2世代)と初代AirPods Proとの比較などを中心にレビューします。レビュー動画も公開しているので、ぜひご覧ください。
発売日に入手できたAirPods Pro(第2世代)をレビュー
AirPods Pro(第2世代)は、iPhone14シリーズと同時に発表され、9月23日に販売が開始されました。
筆者は9月16日午後9時の予約開始時にApple StoreアプリからiPhone14 ProとAirPods Pro(第2世代)の予約を試みたものの、エラーが続いて出遅れてしまい、iPhone14 Proの到着は10月初旬になってしまいましたが、AirPods Pro(第2世代)は発売日に受け取ることができました。
AirPods Pro(第2世代)の外箱には、立体的に1組のAirPods Proが印刷されています。
外箱のデザインを初代AirPods Proと比較すると、左右のAirPods Proの位置関係が変わっています。
AirPods Pro(第2世代)は、iPhone13シリーズ以降と同様に外装フィルムが廃止されており、紙製のシールを剥がして開封します。
新たにXSサイズのチップが同梱
箱の中には、充電ケースとAirPods Pro、イヤーチップ、USB-C – Lightningケーブル、マニュアル類が入っています。
イヤーチップは、従来のL、M、Sに加えて、新たに「XS」サイズのイヤーチップが同梱されています。なお、Mサイズは本体に装着されています。
なお、イヤーチップは見た目だけだとサイズの違いが分かりにくいですが、イヤーチップをめくったところに、サイズを示す記号があります。
充電ケースにはスピーカーとストラップ穴が追加
AirPods Pro(第2世代)と初代AirPods Proの充電ケースは、正面から見ても違いはありません。
違いのひとつは、底面にスピーカー穴があることです。
もう一つの違いは、側面に追加されたストラップ取り付け用の穴です。
ストラップ穴を利用して、簡単にストラップを取り付けることができます。
AirPods Pro(第2世代)では、QI(チー)方式のワイヤレス充電、MagSafe充電器(初代AirPods Proが2021年に対応)に加えて、Apple Watch用充電器でも充電可能になっています。
ただし、磁力はあまり強くないので、Apple Watch用充電器を勢いよく持ち上げるとAirPods Proが落ちてしまいます。
筆者が使ってきた初代AirPods ProはMagSafe充電に非対応なので、MagSafe対応充電スタンドにAirPods Proを吸着させて充電できるのは新鮮な体験でした。なお、AirPods Pro(第2世代)のMagSafeはiPhoneのMagSafeほど磁力が強くないので、揺れると落ちてしまいます。机の上など、安定した場所での充電に使うのが良さそうです。
初代AirPods用の保護ケースをAirPods Pro(第2世代)の充電ケースに装着してみたところ、問題なく装着できました。
当然ですが、底面のスピーカー穴と側面のストラップ取り付け穴は塞がってしまいます。
第1世代と見比べる方法
AirPods Pro(第2世代)のイヤホン本体は、一見すると初代AirPods Proから変わっていないように見えます。
初代AirPods ProとAirPods Pro(第2世代)は、センサーやマイクの入っている黒い部分のサイズが異なります。
充電ケースのフタを開けて、上から見た時にイヤホンに2本の黒い丸があるのが第2世代、と覚えると見分けやすいです。
第1世代と第2世代のAirPods Proは本体サイズが同じなので、世代の違う充電ケースに入れることもできます。
左右のAirPods Proの世代が違っていると、iPhoneの画面に「充電ケースに入っているAirPodsの世代が違います。一緒に動作しません」と警告が表示されます。
簡単ペアリングでチャイム音が鳴る
iPhoneに近づけて充電ケースのフタを開けるだけという、簡単なペアリング手順は初代AirPodsから健在です。
初回接続の開始時と、接続完了時には充電ケースから小さな音でチャイムがなります。
なお、充電開始時にもチャイムのような音が鳴ります。充電ケースからサウンドを鳴らすかどうかは「充電ケースのサウンドエフェクトを有効にする」のトグルスイッチで切り替えることができます。
ペアリング完了直後のファームウェアのバージョンは「5A374」でしたが、その後、最新バージョン「5A377」に自動でバージョンアップされていました。
充電ケースから音を鳴らして探せる
AirPods Pro(第2世代)は、充電ケースにスピーカーがついたことで、iPhoneの「探す」アプリからサウンドを再生して、充電ケースを探すことができるようになりました。
充電ケースでサウンドを再生すると、同時にLEDランプが点滅します。はっきりと聞こえる強い音なので、充電ケースが物陰にあっても簡単に見つけられそうです。
充電ケースから鳴る音量をApple Watchの「ノイズ」アプリで計測してみたところ、88dB〜91dBでした。
比較のために、第1世代のAirPods Proでサウンドを再生してみたところ、77dB〜80dBでした。AirPods Pro(第2世代)の充電ケースからのサウンドがかなり大きく感じられます。
スワイプでの音量調節は上達
AirPods Pro(第2世代)の装着感は、同サイズのイヤーチップを取り付けている状態では違いは感じられません。
タッチセンサーを上下にスワイプして音量調節すると、小さな音でフィードバックがあります。一度のスライドで変えられる音量は、iPhoneの音量+/-ボタンを短く押したときと同程度です。
タッチセンサーを押しての再生/一時停止の操作時に誤作動することもなく、少し音量を上げたい/下げたいという時に、iPhoneに手を伸ばさなくてもさっと操作できるのは便利です。
Apple、イヤーチップの世代間互換性なしと説明
Appleはサポート文書で、AirPods Proのイヤーチップは世代ごとに設計しており、第1世代と第2世代ではイヤーチップに互換性がないと説明し、Appleのオンラインストアでも第1世代用と第2世代用を分けて販売しています。
試してみたところ、AirPods Pro(第2世代)に第1世代用のイヤーチップを取り付けることは可能でした。イヤーチップによる音質については別途、検証してみたいと考えています。
音質、ノイキャンは後編で
前半では、AirPods Pro(第2世代)の外観や「探す」機能などを中心にレビューしました。
AirPods Pro(第2世代)は、初代AirPods Proから見た目でわかる大きな変化はありませんが、それは初代AirPods Proから買い換えるユーザーにとっての大きな安心材料になります。
「探す」アプリで充電ケースからもサウンドを再生でき、Apple Watchの充電器でも充電できるなど、細かいながらもユーザー目線に立った、良い新機能だと思います。
後半では、音質、ノイズキャンセリング性能などを中心にレビューします。
参照: Apple (1), (2)
Photo:Appleオンラインストア
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-490509/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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