需要が減少しているスマートフォン市場ですが、iPhoneサプライヤーとして知られる村田製作所の中島規巨社長が、2022年中に勢いが回復することはなく、来期も期待薄であると述べた、とBloombergが伝えています。
アップグレードサイクルの鈍化を危惧
「経済状態が良ければ、消費者は小さなアップグレードでも新しい携帯電話を買おうとしたかもしれない」と中島氏は述べており、大きな要因として世界中の中央銀行による金利引き上げを指摘しました。
「このままではスマートフォンのコモディティ化が進み、アップグレードするまでの期間がさらに長くなってしまうのではないかと危惧している」
中国メーカーの販売不振も影響
村田製作所はSamsung、Apple、中国Lenovoグループなどに製品を供給しており、今年4月〜6月期の同社の通信分野向け売上高は全体の4割程度を占めています。
しかしながら、中国メーカーを中心としたスマートフォン需要の減退により、村田製作所の株価は今年始めから2割以上下落しています。
ただし、ハイエンドスマホの重要は落ち込んでいないともいわれており、中島氏は5Gによりスマホの使い方が変わり、需要が増進する可能性がある、とポジティブな見方も示しています。
Source:Bloomberg
Photo:きゃもらいなー/Wikimedia Commons
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-497559/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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