2年半放置されていたキャンプ場をそのまま借りて運営を始める理由

【放置キャンプ場開拓日誌 #01】

こんにちは。2023年春より北軽井沢で新規キャンプ場「-be- 北軽井沢キャンプフィールド」を仲間と共同運営でオープンする、ヤマケンと申します。

今回から隔週で、ぼくたちのキャンプ場「-be-」にまつわるあれやこれをお話する記事を連載させていただきます。キャンプ場をはじめる前の様子から、まさに今立ち向かっている問題、どうやって運営していくのかなど、リアルなキャンプ場運営の様子をお届けできれば良いなと思っています。よかったら楽しんでいってください!

そんな連載最初の記事ですが、まずは「なぜ今、ぼくたちがキャンプ場運営にトライするのか」を少しお話しさせてください。

 

■キャンプは人を笑顔にする

そのまえに! ちょっとだけ自己紹介を。

改めましてこんにちは。ヤマケンこと山口健壱と申します。

▲共同運営のさくぽん(左)と筆者ヤマケン(右)

まだまだキャンプブームとはほど遠かった10年ほど前に新卒入社の生活用品メーカーを脱サラして、キャンプ初心者向けブロガーとしてキャンプの世界に飛び込みました。

2年かけて日本全国をキャンプしながら旅をしたり、キャンプ場で働かせていただいたり、一度ゼロからキャンプ場を立ち上げようとして頓挫したり…。

それでもおかげさまで、キャンプにまつわるお仕事をちょっとだけさせていただいております。

そんなヤマケンですが、仕事仲間のさくぽん(佐久間亮介。キャンプコーディネーターとして雑誌・Webメディアでの執筆や、企業やキャンプ場のコンテンツ企画などを行う)ともに、群馬県は北軽井沢で、居抜きのキャンプ場を借り受けて自分たちのキャンプ場を2023年春にオープンします。

春は新芽がキラキラ輝いて、夏は涼しく、秋は短いですが穏やかでポカポカ。でも冬は厳しい。たくさんの樹種と、多くの鳥たちが訪れる、自然の豊かさと静けさ。そんな土地に「-be-北軽井沢キャンプフィールド」を開きます。

2年半放置されていたので、フィールドの大部分が自然に戻っていて整備に追われてテンテコマイですが、その分やりがいがたくさんで、日々ユンボを乗り回したり、草刈り機で格闘しています。

 

■キャンパーもスタッフも誰もが笑顔になっちゃうキャンプ場に

ご存知かもしれないんですが、キャンプってものはもう、本当にすごいんですよ。

キャンプ場に来れば、誰もが等しくキャンプを楽しむキャンパーなんです。普段の立場も年齢も性別もなんにも関係がありません。

生きていれば各々いろいろなしがらみがありますが、キャンプをしている間はそんなものから解き放たれて、キャンプを楽しむだけの自分になれます。ぼくたちのキャンプの原体験がまさにそうでした。

しかも、体力も、特別なスキルもいらない、誰でも楽しめる遊びです。大人も子供も関係ない、ただ、その自然に身をおいて過ごすだけ。

そこにはキャンパーがいるだけなんです。

ぼくたちはこれまで初心者向けのキャンプブログを運営しつつ、日本全国をキャンプしてまわってたくさんのキャンプ場オーナーやキャンパーさんたちに出会ってきました。

キャンプ場で出会ったみんなは、笑顔で、朗らかで、幸せそうに思い思いの時間を過ごしてました。

▲先日プレオープン時の-be-の様子 ソロもデュオもファミリーもゆったりと過ごされていた

元気がなさそうだったり難しい顔をされている方も中にはいました。でも、最後にはニッコニコで、どこか嬉しそうで晴れやかな顔をされて「ありがとうございました」と言って帰られることが多かったんです。

 

■「キャンプ場はキャンパーが作る」

キャンプ旅のあと、ぼくは3年間、千葉県の有野実苑オートキャンプ場でスタッフとして経験を積ませていただきました。

これがけっこうたいへんで、週末のサービス業的な仕事だけでなく、週ナカは土木系のガッツリとした作業をガンガン進めます。自然の影響も大きく、たいへんなことはいくらでもあります。

でも、キャンパーさんに笑顔と元気をもらっちゃうんです。「来てよかった」「楽しかった」「ゆっくりできました」そんな言葉を満面の笑顔で言ってくださる。

思わず「いってらっしゃい」「いつでも帰っておいで」なんて大きく手をふって見送っちゃう。毎週どころか毎日、むくわれてしまうし、その分キャンパーさんのためにまた頑張れる。

キャンプを楽しむキャンパーも、キャンパーを迎えるキャンプ場スタッフも笑顔になっちゃう、そんな力がキャンプにはあると信じています。

そしてだからこそぼくは、そんな「誰でも笑顔になれちゃう」キャンプ場を目指しています。

とはいえあくまでぼくの理想論です。楽しんでくれるキャンパーさんがいてこそのキャンプ場。

まずは来てくださるキャンパーさんにゆっくり過ごしてもらえることだけを考えて、仲間たちに助けてもらいながら日々作業しています!

▲2年半放置されたキャンプ場を居抜きで運営のため、場内が自然に還っていた

居抜きとはいえ、前述したとおりやることはたくさん! 多くの方々や地元の皆さまに助けていただきながら2023年春の本オープンに向けて絶賛開拓中。

キャンプ場はキャンパーが作る。

そう教えてくれたキャンプ場のオーナーの言葉を胸に、まだ見ぬキャンパーさんたち、そしてこの記事を読んでいただいた方たちとともに、笑顔で気持ちよく過ごせるキャンプ場にしていきたいと思いますので

よろしくおねがいいたします!

 

「-be-北軽井沢キャンプフィールド」
〒377-1411 群馬県吾妻郡長野原町応桑1984-160
>> 予約ページ

 

>> [連載]居抜きキャンプ場開拓日誌

<文/山口健壱>

山口健壱(ヤマケン)|1989年生まれ茨城県出身。脱サラし、日本全国をキャンプでめぐる旅ののち、千葉県のキャンプ場でスタッフを経験。メーカーの商品イラストや番組MCなどもつとめる。著書に「キャンプのあやしいルール真相解明〜根拠のない思い込みにサヨウナラ」(三才ブックス)

 

 

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