LinuxはさまざまなCPUをサポートしていることで知られていますが、そのなかにはWindowsなどのメジャーなOSがサポートを打ち切ったかなり古いCPUも含まれています。
これまでは1989年に登場したIntelの486プロセッサもサポートされていたのですが、次期Linuxカーネルでサポートが打ち切られるかもしれません。
33年前に登場した486プロセッサ
Intelの486プロセッサは1989年に登場したx86アーキテクチャのCPUです。
数多くのPCに採用され、日本でもPC-9801/9821シリーズおよびその互換機に採用されました。
動作周波数は最高で100MHz(0.1GHz)、製造プロセスルールは最も先端のもので0.6マイクロメートル(600nm)と、当時としては高性能でしたが今となっては懐かしいスペックといえます。
486プロセッサは2007年まで製造が継続されましたが、現在では製造されていません。
Linuxカーネル6.2でサポート打ち切りへ
コンシューマ用のWindowsでは2000年のWindows Meを最後にサポートが打ち切られたものの、Linuxカーネルは486プロセッサのサポートを継続中です。
しかしながら、Linuxカーネルの創始者であるリーナス・トーバルズ氏は最近、486プロセッサのサポートを打ち切りたいとメーリングリストに投稿しました。
486プロセッサを使っている人には長期にわたってメンテナンスが継続されるLTS版のLinuxカーネルの使用を求め、Linuxカーネル6.2で486プロセッサのサポートを打ち切りたいとのことです。
486プロセッサの先代である386プロセッサのサポートは2012年に終了しています。
今のところメーリングリスト上ではサポートを打ち切っても問題ないという意見が出ており、特殊用途をのぞいて486プロセッサを使い続けている人も少ないでしょうから、この提案が実行に移される可能性は十分にあるでしょう。
昔からのPCユーザーとしては、歴史を象徴するCPUがまた1つ消えゆくことに寂しさを禁じ得ません。
Source: Neowin
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-498508/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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