もはや必需品となった焚き火台の下に敷く“焚き火シート”ですが、秋冬キャンプで新たなるマストアイテムとなりそうなのが焚き火用の“風防”。いち早く商品化された製品名の影響で“陣幕”なんて呼ばれているアレです。
ちょっとした風で灰や火の粉が舞うのを低減するほか、焚き火の熱を反射させるリフレクターの役割も備えています。たいていはファブリック製なんですが、ONOE「ファイアウッドストッカー」(4980円)は金属製! 大きめの焚き火台でもしっかり囲えるワイドサイズで、おまけに薪ラックにもなるアイデア製品です。
▲収納サイズは75×17×H5cm、重量5.1kg
鉄製のリフレクター2枚、薪ラック用の鉄製ペグが2本。リフレクターは高さ約61cmでジャバラ状にたたんで収納できますが、二股になった長さ75cmの鉄製ペグが2本もあるので重量は5kgオーバーと立派です。
▲薪ラックを使わずリフレクターだけの利用もOK
リフレクターは片側に下向きのフックがふたつ、反対側には同じ位置にふたつの筒がついているので、別のリフレクターのフックを筒に引っかけるだけで連結完了。
そして薪ラック用のペグにも筒が付いているのでリフレクターのフックを差し込めば固定できるというわけです。リフレクターをV字にしたりコの字にしたりすることで倒れにくくなるのですが、念のため薪ラックとは反対側のリフレクターの筒にペグを挿しておくと安心です。
▲リフレクターの幅は1枚だと約60cm、2枚連結すると約122cm
薪ラック用のペグをもう一本地面に差し込んで完成です。薪ラックは右側、左側どちらへも接続OK。風上側に薪ラックをセットしてもよし、トングなどの焚き火小物を置くテーブルをセットするなら左側に薪ラックを置くもよし。この自由さがONOEらしさです。
肝心のリフレクターの効果ですが、かなりあたたかい! 寒い時期はこれがあるとないでは大違いです。
▲太目の広葉樹薪をしっかり受け止めてくれます
分割して間に薪ラックを作れば、薪が壁となって焚き火台の3方向を囲えます。1日で薪を全部消費しない連泊向きのスタイルです。薪を取りにくくなりますが、湿気の多い2軍の薪を焚き火の熱で乾かせるのがポイント。薪の状態によりますが、2軍薪が少し扱いやすくなります。
木と金属という素材の違い、そして薪ラックで作る壁のほうがリフレクターよりも背が低く隙間も生まれるためでしょう、サイドに薪ラックをセットするよりもあたたかさは弱め。とはいえノーガードでの焚き火とは段違いです。
なお、このスタイルだと2軍薪を使い始めるとだんだん壁が低くなるので薪ラックのペグを打ち直す必要があります。ペグを打ち込むときに結構な音が響くので、夜遅くの作業は控えましょう。
ファブリック製の風防は軽くて持ち運びやすいのですが、張り綱でサイトが狭くなるしポールの下側が滑って設営しづらいモノもあります。その点、「ファイアウッドストッカー」は設営が楽で、面積が広くてリフレクターの効果大。あたたかい季節なら薪ストッカーだけ利用することだってできます。
重量があるので徒歩キャンパーが持ち歩くのは厳しいですが、サッと広げてその恩恵を受けられる!「ファイアウッドストッカー」は冬キャンプの名脇役と言えます。
>> 尾上製作所
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介 撮影協力/-be- 北軽井沢キャンプフィールド>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/488754/
- Source:&GP
- Author:&GP
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