次世代モビリティの最右翼!電動キックボードでスイスイライフ【令和の新殿堂入り傑作モノ】

【令和の新殿堂入り傑作モノ】

街中の新たな交通手段として注目されているのが、電動キックボード。しかし、ヘルメット着用の有無や通行区分など、まだまだ分からないところも多い。そこで法規的なルールも含め、専門家に話を聞いた。

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電動キックボードで公道を走るには、しっかりルールを遵守する必要がある。

e-Mobility協会の韓祐志さんは「このジャンルはまだ過渡期にあるので、車両・交通のルールが複雑に思えるかもしれません。電動キックボードに乗る場合は、原付バイクと同様のルールが適応されるので、それに従う必要があります」と話す。

一方で電動キックボードは都内で展開する「LUUP」や福岡の「mobby」など、シェアリングサービスも存在する。これらは現在、実証実験が行われており、購入して乗る場合とルールが異なる。本体は「原付」ではなく「小型特殊自動車」に分類され、ヘルメットの着用は任意となるなど、利用する場合には注意が必要だ。ただし、いずれにせよ、ラストワンマイルを埋める交通手段として、楽しく使えるものであるのは間違いない。

「いま電動キックボードは若者がファッション感覚で乗っているケースも多いですが、便利な乗り物であることは確かです。今後は幅広い年齢層の人が利用する乗り物になると思うので、そのためにもヘルメットを被るといった安全管理を徹底し、ルールを守って乗ることが大切だと思います」

一般社団法人 e-Mobility協会 理事長 韓祐志さん
電動キックボードやe-Bikeなど、電気で動く乗り物全体の普及はもちろん、安全に楽しむための啓蒙活動を行う。交通ルール(車両区分など)の運用について、国交省、警察庁への働きかけも行っている

 

【電動キックボードのルール】

1. 原付以上の免許が必要
2. 原付と同じく前照灯が必要
3. 要ヘルメット
4. ナンバー登録
5. 自賠責保険への加入

電動キックボードを自分で購入した場合は、ヘルメットの着用、ナンバーの取得など、原付に乗るのと同様のルールに従う。車両は「一般社団法人日本電動モビリティ推進協会」などに加盟しているメーカーが作ったルールに適応したものを購入すると安心できる。

 

■キックボード/スクーターの二刀流が楽しめる!

車体をまたいで乗るユニークなタイプで、加速力と制動力が優秀。余裕があってもスピード違反は厳禁です!(韓さん)

Free Mile
「Free Mile Plus 航続距離 40km」(15万4000円)

▲サドルが標準装備され、用途に応じてキックボード/スクーターを切り替えて使用できる

最高速度が時速45kmと、余裕をもって車道を走れるパワーが特徴。10インチと電動キックボードでは大きめのタイヤを採用しているほか、前後にサスペンションを搭載し、スムーズで安定感のある走りが楽しめる。

▲フレームの上部には容量が13Ah、航続距離40kmを生み出す大容量バッテリーを搭載。充電も簡単

 

■折り畳めばクルマ移動も自室保管もカンタン!

軽量なので折り畳み機能を活用したくなるモデルですね。屋内に持ち込めるので通勤にもおすすめできます(韓さん)

SWALLOW
「ZERO9」(13万5800円)

定格出力600Wのモーターと624Whの大容量バッテリーを採用し、上り坂もモノともしないパワーを持つ。折り畳めばW110×H39×D20cmのサイズになるので、クルマで持ち運べるほか、自室保管も容易にできる。

 

■業界大手が作った日本仕様のキックボード

専用アプリの採用に加え、長い航続距離、回生ブレーキやソリッドタイヤなど、機能や装備が充実しています(韓さん)

YADEA
「KS5 PRO」(18万2600円)

電動モビリティの世界的ブランドから登場した日本向けのギア。航続距離60kmのパワフルなモーターに加えて、最大荷重が110kgという頑丈なアルミフレームを採用。アプリを使用した施錠システムなど使い勝手も良い。

 

■タイヤ、ブレーキ、パワフルな走りに自信あり!

バッテリーに余裕があり、しかも前後にディスクブレーキを採用していて安心です。遠出してみたいですね(韓さん)

E-KON
「grand PLUS」(13万6400円)

同ブランドシリーズの中で最長の航続距離約50kmと登坂力を誇るモデル。耐パンク性と乗り心地の良さを両立するチューブレスワイドタイヤと、安全な制動力を発揮するディスクブレーキをセットしている。

 

【手軽でイー!電動アシスト自転車もアツい!】

■独自設計のフレーム&モーターで走る場所を選ばない走破性

バッテリーが搭載されていないかのような軽い走りを実現しています。e-Bikeもここまで来たか! と驚きました(韓さん)

スペシャライズド
「LEVO SL COMP」(69万8500円)

MTBマニアにも衝撃を与えた、軽さと走行性能をもつ本格e-MTB。オフロード走行時のパワーと取り扱いやすさはもちろん、オンロードでの使いやすさも◎。航続距離は100kmを超えるため、あらゆる使い方が可能だ。

 

■“電動なし”のように軽く走れる本格e-MTB

“グラベル”は近ごろ人気のスタイルですが、どこでも走れる利点を生かしてe-Bike化したところが素晴らしい!(韓さん)

ヤマハ
「ワバッシュRT」(43万8900円)

舗装路からオフロードまで路面を選ばずに走れる「グラベルロード」タイプのe-Bike。デザインと剛性を両立したヤマハ独自のフレーム設計とパワフルなドライブユニットを採用し、旅にも通勤にもマルチに使える。

>> 特集【令和の新殿堂入り傑作モノ】

※2022年10月6日発売「GoodsPress」11月号66-67ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/今雄飛(ミラソル・デポルテ)>

 

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