AppleがApp Storeなどを通してユーザーのデータ収集をしていることについて、プライバシーの侵害を故意に行い個人情報を収益化しているとして、同社に対する訴訟が起こされました。
データ収集を無効化できない
Appleを相手取って訴訟を起こしたエリオット・リブマン氏によると、App Storeで閲覧している内容をAppleが把握し収益化に役立てており、なおかつ設定で追跡を無効化できないことは、ユーザーのプライバシーを侵害していることに他ならないそうです。
リブマン氏は「Appleの行為は消費者のプライバシーを侵害し、意図的に欺き、自社と従業員に個人の生活や興味、アプリの使用に関する詳細な情報を知る力を与えている」と批判、プライバシー権を定めた合衆国憲法に違反しているとして、集団訴訟に発展させる構えを見せています。
訴訟として勝ち目があるかは疑問
確かに、App Store以外にもApple MusicやApple TV、Booksなどの公式アプリで、利用データが収集されているのは調査からも判明しています。しかし専門家によると、原告側がAppleに勝利するのは難しいそうです。
というのも、Appleの個人データ収集はサーバーサイドでのものであり、iOS上でできるアプリのトラッキング設定とは全く別物です。また、Appleが個人データを第三者に販売したり共有している証拠はありませんし、ターゲット広告に結びつけないことも公言しています。もっと言えば、ユーザーはAppleのデータ収集に利用規約で同意しています。
訴訟では、金銭的救済と裁判所による差止め命令が要求されていますが、ニュースサイトAppleInsiderは、原告側がApple側のデータ収集の仕組みを理解できていないのではないかとして、訴訟の主張に懐疑的な見方を下しています。
Source:AppleInsider
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-502679/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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