新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の封じ込め対策で、Foxconnを始めとしたサプライヤーはiPhoneの生産台数確保に苦慮しています。そうした中で、中国当局が退役軍人をiPhoneの組み立て工場に派遣する運動を開始していることが分かりました。
大きく量産ペースダウン
新型コロナウイルスの隔離政策によって、iPhoneの組み立てを担ってきた中国河南省・鄭州のFoxconn工場が閉鎖されたことを受け、iPhone14シリーズの量産ペースが大きく落ち込みを見せています。
投資銀行JP Morganによると、2022年第4四半期(10月〜12月)のiPhone出荷台数は、当初計画されていた8,200万台から7,400万台へと落ち込む見通しです。
退役軍人局が元兵士に呼びかけ
そうした状況を見かねてかは分かりませんが、引退した人民解放軍の元兵士に対して、地元の退役軍人局がFoxconnを支援するよう呼びかけていることが分かりました。
South China Morning Postの報道では、鄭州と同じく河南省に位置する常州市の退役軍人局が、退役軍人に向けて「政府の呼びかけに応え」、Foxconnの組み立て工場で「生産再開に参加するよう」促す公開書簡を発表したそうです。
また他の都市でも、地元当局が市の幹部に少なくとも1カ月間、Foxconn工場で働くチームを結成するよう奨励するなど、河南省は総力を挙げて同社をサポートする方針のようです。
もちろん、これはFoxconnが地元経済に多大な影響力を持っているからでしょう。すでにAppleはリスク分散のため、インドへ軸足を移しつつあるとの報道も出ているだけに、工場で賑わってきた地元としては気が気でないはずです。
Source:South China Morning Post,AppleInsider
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-503950/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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