手描き風CGのメタバースを構築。島根の古民家にリアル・バーチャルで訪問できるプロジェクト始動

株式会社ワントゥーテン(以下、ワントゥーテン)は、大成建設株式会社(以下、大成建設)と株式会社石見銀山群言堂グループ(以下、群言堂)と共同で「石見銀山メタバースプロジェクト」を推進します。

 

本プロジェクトは島根県にある築260年の古民家「鄙舎(ひなや)」を舞台に、現実の建築空間とデジタルツイン空間がリアルタイムに相互連携するメタバースを社会実装する実験。

 

ワントゥーテンはデジタルツインとAIエージェントの統合ソリューション「QURIOS(キュリオス)」で参画します。

 

*1…インターネット上の仮想空間を利用し、ユーザー同士のコミュニケーションや現実さながらのライフスタイルを送ることができる世界

 

古民家メタバースで「直接訪れているようなライブ感」を提供

このたび、ワントゥーテンは大成建設、群言堂とともに「石見銀山メタバースプロジェクト」に参加。

 

本プロジェクトは、群言堂が島根県・石見銀山エリアに所有する築260年の古民家である、茅葺きの家「鄙舎(ひなや)」を舞台に、メタバースの社会実装実験を試みるというものです。

 

群言堂は石見銀山エリアのリアルの場を提供。大成建設株式会社は建物のBIMモデル*2を作成し、さらに独自開発された「LifeCycleOS」*3を搭載することによって、鄙舎のデジタルツインを構築します。

 

一方、ワントゥーテンはデジタルツインモデルをリアル空間と仮想空間でつなぐデジタルツインバース「QURIOS」を提供するとのこと。これにより、現実空間の鄙舎と仮想空間の“バーチャル鄙舎”上の位置、音声、動画などの情報をリアルタイムに相互連携することが可能になります。

 

*2…Building Information Modeling: 建物の形状データに属性データを付加したデータ

*3…BIMと建物の運用管理データを統合管理するシステム

メタバース空間を現実の空間とリアルタイムに連動

今回のプロジェクトで使われているQURIOSは、デジタルツインとしてのメタバース空間を現実の空間とリアルタイムに連動させる、メタバースと現実空間の壁を超えた次世代のプラットフォーム。

 

日本中のあらゆる地域をデジタルツイン化し、世界中からあらゆる境遇の人が参加できる自由なプラットフォームを目指し、2020年からワントゥーテンが開発を進めている技術です(特許出願中)。

 

QURIOSでは、自己位置推定技術によりスマートフォンやタブレット、スマートグラスなどのデバイスを持つ現実空間にいる人々の位置情報をデジタルツイン空間のアバターに同期することが可能。

 

デジタルツイン空間の多数のアバターをスマートフォンやタブレットなどのデバイス上にAR表示させ、現実空間からコミュニケーションすることができます。

 

今回のプロジェクトでQURIOSを活用することにより、メタバースからの来訪者はあたかも同じ現実空間の鄙舎を訪れているような感覚で、現実空間側の人間とリアルタイムに会話を楽しめるとのことです。

今後は石見銀山の街道のデジタルツインを構築予定

石見銀山メタバースプロジェクトのデジタルツイン空間には、既存のメタバースでは珍しい「手描き風CG」での空間構成をあえて採用しているといいます。

 

あたたかみのあるタッチでデジタルツイン空間を描くことで、鄙舎や世界遺産の石見銀山が重ねてきた歴史や文化、その土地の持つ空気感を表現しているとのこと。

 

今後、参画企業らは2027年の石見銀山開山500年&世界遺産登録20周年にあわせて、石見銀山の街道のデジタルツインを構築し、今回の実験で得た知見を石見銀山全体に展開する予定です。

 

PR TIMES

QURIOS

 

(文・Haruka Isobe)


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