いいものは、時代を超えて愛される。昨今は「昭和レトロ」、はては「平成レトロ」といった言葉をよく聞くようになりましたが、古いもの、懐かしいものであれば何でもいいわけではなく、名作、名品だったからこそ、もう一度、注目したくなるものです。
あらゆるジャンルで復刻や復活といったモデルが登場していますが、時計は他のジャンルとは趣が異なります。それは、基本的な機能や要素は数十年前となんら変わらないから。だからこそ、過去に評価されたデザインや機構を現代に蘇らせる動きにも違和感がないのかもしれません。
発売当時は斬新だったデザインも、いま見ると新鮮。そんな名作ウォッチを5つご紹介します。
1. いま見ても斬新なデザイン
1960~70年代の高度経済成長期に発売され人気となったオリエントの「ネオクラシックスポーツ」が、過去モデルからさまざまな要素を取り入れて復活。ブロックパターンの目盛りや太い針のダイヤル、クッション型ケース、細かい縦溝模様が刻まれたベゼル、4時の位置にあるりゅうずで回転させられる内装回転リングなど、当時異彩を放っていた意匠は、今も新鮮。これらに、最新の高精度自動巻きムーブメントや防水などを施した1本は、新作モデルと言われても違和感のない仕上がりになっています。
>> レトロな佇まいが新鮮。60年代人気モデルを踏襲したオリエントの機械式時計
2. 絶妙なレトロさが魅力
世界初の温度計測機能を搭載したシチズンの「サーモセンサー」シリーズ。中でも別体ベゼルになっている1982年発売のモデルが復刻されました。ビス留めされた別体ベゼルのデザインやバンドの飾りネジもしっかり再現され、デジタル時計黎明期を思い出させるデジタル表示のレトロさなどは、スマホのきれいな画面を見慣れた目には新鮮です。
>> 温度計測機能も健在!シチズンの82年「サーモセンサー」復刻モデル
3. 色褪せないデザイン
1964年の東京オリンピックでオフィシャルタイムキーパーを努めたセイコー。そのストップウオッチのノウハウや技術を用いて1969年に発売されたのが、垂直クラッチ機構を搭載した世界初の自動巻きクロノグラフ「スピードタイマー」です。この名作の系譜に連なるセイコー プロスペックス「スピードタイマー ソーラークロノグラフ」シリーズに、オリジナルモデルの2トーンベゼルを採用したモデルが登場しました。12時から3時位置までを別の色に塗り分けたベゼルは、どのカラーリングもやはり魅力的ですよね。
>> 「スピードタイマー」創成期が蘇る!2色ベゼルが鮮やかなセイコー プロスペックス新作
4. 3度目の発売
創業者がドイツ空軍のパイロットだっただけに、空にまつわるモデルを数多くリリースしているドイツ時計ブランド Sinn(ジン)。日本限定モデルも発売していて、軍用ヘリのコックピットにあるオンボードクロックをイメージした蛍光イエローのスモールセコンドが目を引く「ユーロフリーガー」もそのひとつ。2000年、2007年と過去に二度発売されたこのモデルが、15年ぶりに復活しました。小ぶりながらも武骨さが伝わる1本です。
>> Sinn「ユーロフリーガー」15年ぶりの復活作はイエローのスモセコがいい感じ
5. スポーツウォッチの金字塔
アメリカを代表する腕時計ブランド、TIMEX(タイメックス)。「キャンパー」をはじめ数々の名作をリリースしてきたブランドですが、「アイアンマン 8ラップ」もそのひとつ。1986年に発売され、スポーツウォッチの代表的モデルとして歴史にその名を刻んでいます。そんな「アイアンマン」の初代モデルをカラーリングまでも忠実に再現した復刻モデルが登場。生みの親である当時のデザイナーもお墨付きの仕上がりで、手にしやすい価格なので1本入手しておくというのもアリかも。
>> タイメックス「アイアンマン」が復刻!初代とほぼ一緒ってうれしい!
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/493139/
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