性能、機能、価格…、日々触れる家電に求めるものは人それぞれですが、近年家電メーカーが力を入れているのがデザインです。以前は、〇〇といえばこんな色とデザイン、といったイメージがありましたが、近年は白物家電と言われる冷蔵庫や洗濯機、エアコン、炊飯器などでも黒を採用したり、さらにはかつてないカタチだったりと、従来のイメージを覆す商品が数多く発売されるようになりました。コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたことの影響か、常に目にする家電だからこそ、デザイン性が求められる時代になっているのかもしれません。
そんな中、ライフスタイルソリューションブランドを謳うEPEIOS(エペイオス)が、新たな家電シリーズ「FoElem(フォーエレム)」をスタート。11月17日、発表会が開催されました。
▲FoElemのコンセプトを「素材、質感、香り、音をデザインに取り入れる“五感開発”」と話す株式会社EPEIOS JAPAN代表取締役会長、金成賛氏
■四元素をテーマに開発された4製品
発表会でお披露目されたのは、スマート加湿器「Heal(ヒアル)」、スマートノンフライオーブン「Chef(シェフ)」、スマートコーヒーメーカー「Mocca(モカ)」、スマートファン「Wind(ウインド)」の4製品。
▲EPEIOS JAPAN社長の駒崎竹彦氏「いまは良いものを長く使う時代。だからこそ、本当に愛される製品、長く使ってもらえる製品が必要」
シリーズ名である「FoElem」は、土、火、水、空気という四元素(FourElement)から来ていて、4製品もこれらをテーマに開発されています。
発表会当日である11月17日から発売となったスマート加湿器「Heal」(実勢価格:2万4000円前後)は、水がテーマ。
▲「空から雨が降ってきて地上から循環することをイメージしてデザインしました。モチーフは砂時計です」(駒崎氏)
加湿器のイメージを覆す形状は、まさにデザイン家電といった雰囲気。水を入れるタンクはガラス製で、容量は1L。適用床面積は4~7畳、加湿時間は最大10時間。
ミストの噴出口にはアロマユニットを備え、アロマオイルを数滴染み込ませておけば、加湿と同時に香りも楽しめます。
またガラスタンクの下にはLEDライトが付いていて、専用アプリで明るさを調整できるようになっています。
さらに内部にはスピーカーを内蔵し、雨の音や海岸の音、焚き火の音、ヨガや瞑想に適した音楽など収録してある計8曲から選んで流せるという仕掛けも。
まさにベッドサイドにピッタリな加湿器です。
12月15日発売予定のスマートノンフライオーブン「Chef」(予想実勢価格:3万9000円前後)は、EPEIOSですでに発売されていたノンフライオーブンをブラッシュアップしたもの。
▲「フォルムは釜をイメージしています」(駒崎氏)
丸みを帯びたデザインと、内部が見える構造は、まさに釜。蒸気の力でジューシーかつヘルシーな調理を可能にしていることはもちろん、広い庫内は鶏の丸焼きにも対応するなど、味だけでなく目でも楽しめるようになっています。
またアプリを使って焼き加減や焼き時間を設定できたり、16種類のプリセットメニューが利用できたりと、“スマート”な機能もしっかり備えています。
さらに2023年4月以降には、スマートコーヒーメーカー「Mocca」(予想実勢価格:3万円前後)とスマートファン「Wind」(予想実勢価格:2万円前後)の発売も予定されています。
▲アジア人初のワールドバリスタチャンピオンである井崎英典氏監修の「Mocca」
▲地域の気象データをもとに、その地域に流れる風を再現する「Wind」。飛行機のジェットエンジンをモチーフにデザインされている
どちらもIoTを掲げ、「Mocca」はバリスタの味を、「Wind」は地域の風を自宅で実現するというスペックになると発表されました。
■デザイナーは他領域から起用
これら4製品にデザインを担当したのが、エルメスのスカーフやテーブルウェアのアートディレクターを務めるブノワ・ピエール エミリー氏と、フィリップスやエルメス、ルイ・ヴィトンなどでデザイナーを努めてきたダミアン・オー シュリバン氏の2名。
▲ブノワ・ピエール エミリー氏
これまで家電に関わったことがないというブノワ氏は「シンプルであること、本質を捉えていること」を目指したと話しました。
「我々はテクノロジーにあふれて生きていますが、生活の本質は変わっていないんじゃないか。そこに私たちは注目しました。そしてもちろん、4つのエレメントがどのように変化を見せるのか、という部分も大事なコンセプトです」
またダミアン氏は、各製品の特徴に込められた四元素をもとにしたデザインの特徴を見てもらいたいと話しました。
▲ダミアン・オー シュリバン氏
「オーブンに関しては、最初のモデルからはあまり離れていませんが、上に丸みを出すことで特徴を出しています。コーヒーメーカーについては、普通は水は後ろに隠れているが、あえて見せることで、水が下に落ちている様子も楽しめる。これは加湿器についても同じで、水がどうやって蒸気に変化していくのかを見てもらいたい。なので水をよく見えるデザインにしました。そしてファンは大きいので隠しておけません。また正面は、美しくないことが多いので、そこをなんとか美しく見せたいと思いました。障子の桟のような雰囲気も取り入れ、そしてどこから見ても美しく見えるデザインを心がけています」
あえてプロダクトデザイナーではなく他領域で活躍するデザイナーを起用することで、デザインの差別化を図るEPEIOS。ブノワ氏の「オブジェとして見たときに調和が取れているかを重視している」という言葉からも、「FoElem」シリーズが目指す場所が垣間見えます。
近年数多く登場する新興家電ブランドですが、その中でどのような存在となるのか注目です。
>> EPEIOS
<取材・文/円道秀和(&GP) 写真/田口陽介、EPEIOS JAPAN>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/493142/
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