価格別マストバイなコーヒーメーカー7選【冬の最優秀ベストバリューモノ】

【冬の最優秀ベストバリューモノ】

年々クオリティが進化しつつあるコーヒーメーカーだが、各機能の有無や淹れ方のタイプは多種多様。そこで、アラウンド5万円、3万円、そして1万円代の3つの価格帯で優秀機をピックアップした。自分好みの一台をぜひ探してみて欲しい!

*  *  *

秋も深まり、温かなコーヒーがおいしく感じる今日このごろ。ゆっくりとハンドドリップで淹れるのもいいけれど、日常的に飲むならコーヒーメーカーが便利。特に最近は機能が進化・充実化したモデルがそろっていると、家電ライターの田中真紀子さんは話す。

「コーヒーは、コーヒー豆の煎り加減から始まり、挽き目の細かさ、湯温、ドリップのタイミングなど、さまざまな要素が組み合わさり味が決まるため、同じ豆でも全く異なる味わいになります。最近は、こうしたひとつひとつの要素を自分で調整できるタイプが増加中です」

確かに、各工程を細かく調節できれば、より自分好みの味を楽しめそうだ。続いてマシンを選ぶ際に気になるのが値段。価格帯は実に幅広いが、スペックとコスパのバランスは気になるところ。

「自分好みにカスタマイズできれば、場合によっては喫茶店レベルのおいしいコーヒーが淹れられるかも。一杯あたりのコスパはもちろん、味を探求する面白さや利便性など、価格を超えるメリットがきっとあるはずです」

ほかにもミルのあり・なしや専用カプセルを使用するタイプなど、機種によって淹れ方はさまざま。自分のライフスタイルにあった一台を選ぼう。

白物家電ライター 田中真紀子さん
最新家電情報をいち早く入手し、雑誌やウェブで紹介する家電ライター。自宅には常時200を超える家電が並び、実生活で使用しながら主婦目線で執筆、提案している。AllAbout白物・美容家電ガイド

 

■アラウンド5万円ならコレ!

1. レジェンドが監修した至福の一杯を堪能できる一台

ほかと比べるとちょっとお高めですが、コーヒーを淹れる工程すべてを五感で楽しめ、まるで喫茶店でマスターに淹れてもらっているような至福のひととき。この味が楽しめるなら、納得の価格です(田中さん)

<ミルありタイプ>
ツインバード
「全自動コーヒーメーカー 6杯用」(4万8888円)

“コーヒー界のレジェンド”として知られるカフェ・バッハ店主の田口護氏が監修を務めたコーヒーメーカー。低速臼式フラットミルを採用しているので、豆の風味をしっかりと引き出せる。複数人でシェアできる6杯用モデルなのも嬉しい要素だ。

▲温度設定は豆本来の味を引き出す83℃と深煎りやアイスコーヒーに最適な90℃から選べる

▲6方向からお湯を注ぐこだわりのシャワードリップ機能がプロのハンドドリップを再現

 

■アラウンド3万円ならコレ!

2. 自分の好みや気分に合わせて細かく調整可能!

プロ仕様感を感じさせる武骨さとレトロ感が好印象。豆は杯数に合わせて自動計量されるので、水をセットしてボタンを押すだけの手軽さも注目ポイントです(田中さん)

<ミルありタイプ>
Toffy
「全自動ミル付 カスタムドリップコーヒーメーカー」(2万9700円)

豆の挽き目を無段階で調節できるうえ、抽出温度・味わいもそれぞれ3パターンから選択できる、調整機能に富んだ一台。豆挽きからドリップまでを全自動で行える。また各種設定が記憶されるため毎回設定する必要がなく、すぐに自分好みのドリップが味わえる。

▲ミルにはコーン式を採用。自動投入された豆を高精度でグラインドする

▲豆だけでなく粉からのドリップにも対応。豆挽きだけの使用でも可能

 

3. 人気モデルが進化した本格的&使いやすい新モデル

人気機種「カフェばこ」がカジュアルラインとするなら、こちらは本格派。豆の挽きムラをなくすことにトコトンこだわっていて、雑味が少ない深みのある味が楽しめます。自動軽量も便利(田中さん)

<ミルありタイプ>
シロカ
「コーン式全自動コーヒーメーカー カフェばこ PRO」(2万9700円)

豆の挽きムラを抑えた「こだわり挽き」をはじめ、豆の種類によって選べる抽出温度、マグカップへの直接抽出ができる「じかマグ」機能、デカフェの豆をおいしく淹れられる専用コースなど、ユーザーの好みに合わせた機能が充実。こだわり派のニーズにも応える優秀な一台だ。

▲マグカップに直接注げる「じかマグ」機能はドリンクバー感覚で手軽に楽しめる

▲本体上部のダイヤルで粗挽きから細挽きまで好みの挽き加減を調節できる

 

■アラウンド1万円ならコレ!

4. まるで噴水のようなドリップが個性的

噴水のようにお湯を押し上げ、循環させてドリップ。ガラスポットの中で水が湧き上がる様子は思わず見入ってしまいます。繰り返し循環することでおいしく抽出できるという利点も(田中さん)

<ミルなしタイプ>
クイジナート
「ファウンテン コーヒーメーカー」(1万3890円)

お湯を下から上へと循環させる独自の「スピンシステム」を採用した新感覚のコーヒーメーカー。お湯の循環時間を変えれば、マイルドから濃い目まで味の調節が可能。水出しや75〜100℃で6段階の温度設定が可能で、選択した温度を保ったままドリップできる。

▲コーヒー以外に紅茶やお茶、ハーブティーも抽出可能。一台でティータイムが充実する

 

5. 機能性・コンパクトさ・価格ともに秀でた優等生

豆から挽く全自動タイプながら、このコンパクトさと価格は高コスパ。メッシュフィルター採用のためペーパーフィルターは不要で、油分まで抽出したコクのある味が楽しめます(田中さん)

<ミルありタイプ>
シロカ
「カフェばこ」(1万7980円)

“挽く・蒸らす・淹れる”が全て自動でできる人気モデル。ミルも搭載しているので、豆から挽いたコーヒーを手軽に楽しめる。優れた機能性だけでなく、リビングやキッチン、デスクなど場所を問わず置けるコンパクトな設計とスタイリッシュなデザインも魅力だ。

▲タイマー機能も搭載。あらかじめセットしておけば忙しい朝の時短につながる

 

6. どんな部屋にもなじむデザインが魅力

「STAN.」シリーズはお手頃価格ながらデザイン性と機能性に優れたものばかり。熱湯と蒸気でコーヒー豆全体を蒸らすことで、コクと香り豊かなコーヒーを抽出してくれます(田中さん)

<ミルなしタイプ>
象印
「STAN.コーヒーメーカー EC-XA30」(1万3890円)

誰でも扱いやすいシンプルさにこだわったコーヒーメーカー。水を2回加熱して熱湯と蒸気でドリップする「ダブル加熱 高温抽出」技術を採用しており、コーヒー本来のコクと香りを引き出す。一度の抽出量もマグカップ2杯分(約180ml×2)とちょうどいい。

▲シンプルな見た目が好印象な一台。マットな質感はどんな空間にもマッチする

 

7. ワンプッシュの簡単操作で本格的な一杯を実現

幅はわずか8.4cmとスリムで置き場所に困りません。豆の生産からカプセル封入までこだわっているため、味は本格派。それでいてカフェで飲むより一杯の値段が安いのは嬉しいですね(田中さん)

<カプセルタイプ>
ネスプレッソ
「エッセンサ ミニ」(1万5180円)

専用カプセルをセットして抽出するカプセルコーヒー。ブランド史上最もコンパクトなサイズと、ボタンひとつの直感的でスピーディな操作性が特徴。最大19気圧で抽出する独自システムにより、豊かな香りと深い味わいが楽しめる。色・形違いで全6種。

▲本体にカプセルを入れたらボタンを押すだけ

>> 特集【冬の最優秀ベストバリューモノ】

※2022年11月5日発売「GoodsPress」12月号30-31ページの記事をもとに構成しています

<文/山本晃平>

 

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