「スキーNFT」「NFTチケット」など、アート以外の新たなNFTが増えつつある近年。
そんな中、「味覚データ」と「レシピデータ」をブロックチェーン上に記録しNFT化した「フードNFT」の市場を創出するために、設立されたのがフードNFTコンソーシアムです。
このたび同コンソーシアムは、株式会社味香り戦略研究所(以下、味香り戦略研究所)の独自レシピをフードNFT化(*1)した「FA NFT(Food Asset NFT)」を4点発行しました。
*1…食品の「レシピデータ」と、味香り戦略研究所の分析技術によって味を数値化した「味データ」をブロックチェーン上に記録しNFT化したもの。
ウニを使わずウニの「味」を再現したレシピ
今回発行した4点のFA NFTのうち、味香り戦略研究所初となるフードNFT「だいたいウニ」は、ウニを一切使わずウニの「味」を再現するオリジナルレシピです。卵黄をベースにひじきなどを使い、見た目も追求しています。
2022年12月現在、フードNFTコンソーシアムのWebサイトではNFTのプレビューが閲覧可能。なお、レシピおよび味データの詳細な数値については、暗号化しパスワードロックを設定し、情報を保護しています。
食品の味を数値化する「味覚センサ」
今回のフードNFTデータ取得には、“味覚センサ”と呼ばれる味認識装置SA402BまたはTS-5000Zを使用しています。
味覚センサは、人間の舌と同じ原理やメカニズムから、さまざまな食品や医薬品などの「味」を数値化することが可能な装置。
独自の「後味」測定により、従来の分析機器では測定できなかった「コク」「キレ」などを表現できます。
権利/証明NFT・商品NFTなども発行予定
フードNFTコンソーシアムは、今回のFA NFTのほかに、さまざま種類のフードNFTを発行する方針です。
例えば、フランチャイズ権や資格・修了照明などに活用できる「権利/証明NFT」、ワイン・ビールなどの「商品NFT」、イベント特典やファン特典などの「特典NFT」などを発行するとのこと。
これからもフードNFTコンソーシアムは、フードNFTの発行と活用促進を通じて「フードNFT市場の創出」を目指します。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/187010
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部
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