次期Mac Proに「M2 Extreme」搭載を計画も頓挫か

Apple Mac Pro
 
Macシリーズの最高峰、シリコン搭載モデルについて、Appleは当初M1シリーズの搭載を計画したものの延期、上位モデルに「M2 Extreme」を搭載する計画も断念した、とBloombergのマーク・ガーマン記者が報じています。実際のMac Proは「M2 Ultra」を搭載してされるとみられます。

開発が遅れているMac Pro、搭載CPUが迷走か

Appleは2020年にAppleシリコン「M1」を発表した際、2年間でMacのプロセッサをIntel製からAppleシリコンに切り替える計画を明らかにしていました。しかし、現在もMac ProとMac miniの上位モデルにはIntel製プロセッサが搭載されています。
 
Bloombergのマーク・ガーマン記者はニュースレターPower Onで、Mac Proに搭載される計画のあったプロセッサの紆余曲折について明かしています。

Mac ProにM1 Maxを2個と4個相当のCPU搭載構想

ガーマン記者によると、Mac Proには当初、M1 Max2個相当と、M1 Max4個相当の2種類のプロセッサを搭載する計画があったそうです。
 
実際、M1 Max2個相当のプロセッサは、M1 Ultraとして2022年3月に発売されたMac Studioに搭載されました。

頓挫した「M2 Extreme」計画

Appleはその後、Mac Proに搭載するAppleシリコンをM2世代まで延期し、M2 Max2個に相当する「M2 Ultra」モデルと、M2 Ultra2個に相当する「M2 Extreme」モデルを開発する計画を立てました。
 
「M2 Ultra」には、24コアCPU、76コアGPU、最大192GBのメモリを搭載、「M2 Extreme」は48コアCPU、152コアGPUというが見込まれていました。
 
しかし、AppleはM2 Maxチップを4つ組み合わせる構造の複雑さとコストの問題から、「M2 Extreme」の開発計画を中止したと見られます。この決定には、Appleシリコンの製造を一手に担うTSMCの製造能力を、より多く製造されるチップに振り向ける狙いもあったと考えられます。
 
さらに「M2 Extreme」搭載モデルの価格は、標準構成でも10,000ドル(約136万円)と非常に高価になり、販売台数を考慮すると開発・製造コストに見合わない製品になるのも懸念材料だっただろう、とガーマン氏は指摘しています。

次期Mac Proは「M2 Ultra」搭載に

ガーマン氏は、次世代Mac Proは「M2 Ultra」を搭載し、現行モデルと同様に拡張性を重視したモデルになるだろう、と述べています。
 
次期Mac Proは、2023年の発売が有力視されています。
 
 
Source:Power On/Bloomberg
Photo:Apple
(hato)


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