操作が手軽で雨風に強い頑強さを併せ持つ「ハリケーンランタン」のススメ

<不自由を自由にする野営スタイル>

こんにちは、「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。

皆さんは日頃、どのようなランタンを使ってますか?

私は最近はLEDランタンを使うことが多いものの、一番好きなのは「ハリケーンランタン」です。手軽で色気があるので、よっぽど荷物を減らしたい時以外は1台持っていきます。今回はそんな愛すべきハリケーンランタンを紹介をしたいと思います。

私が所有しているランタンは「フュアーハンドランタン」と「レイルロードランタン」の2つです。フュアーハンドランタンは、今、流通している「フュアーハンドランタン・ベイビースペシャル276」の一世代前のモデルなのですが、基本構造は一緒です。

値段もお手頃で、操作も簡単でなので初心者の方におすすめです。

もう一方のレイルロードランタンは現在生産はされておらず、ビンテージのランタンなので、フュアーハンドと比較すると高めですが、手に入りにくい、コレクター心をくすぐる感じとこの色気に共感される方にはいいかもしれません。

■そもそも「ハリケーンランタン」とは?

そもそもハリケーンランタンとは一体何でしょう?

「嵐が来ても消えない」というのがハリケーンランタンの名前の由来のようで、それだけ、雨風に強く、シンプルな構造のため本当に壊れにくいランタンです。

燃料は灯油またはパラフィンオイルで、明るさは大きさにもよりますがロウソク4~8本分程度。燃焼時間はタンク350mlで約20時間、500mlで約24時間といわれています。

見た目はプロっぽいのですが扱いはとっても簡単で、初心者の方でもまったく問題なく使えます。

ハリケーンランタン1台で一夜を過ごすのには、ちょっと心許ない明るさですが、手元の明かりとしては活躍してくれますし、テントからキャンプ場のトイレに行く程度であれば使える光量です。

私は主にテント内の明かりとして使うほか、鑑賞用としてながめることが多いのでサブとして使い、メインにはLEDランタンや、ペトロマックスHK500などの、大光量のランタンを併用しています。

■シンプルな構造のフュアーハンドランタン

ハリケーンランタンの元祖ともいわれている、フュアーハンドランタンは1893年創業のドイツの老舗ランタンブランド。1世紀以上も続いている信頼できるブランドです。

私がこれを購入した理由は、元祖であることと老舗ブランドという信頼感でした。初めに購入するものとしては、その後、ほかのランタンを購入する時に比較できるように、元祖を知っておきたかったのです。

購入してわかったのは、本当にシンプルな作りで使いやすく、直感的に操作できるところですね。そして本当に強風でも明かりは消えませんでした。

デザインは当然のことながら、軽量なのも気に入っている点。私が所有しているモデルは約480gなので、500mlのペットボトル以下(燃料を入れたらもっと重くなりますが)と、このサイズのランタンにしてはかなり軽量な方だと思います。

ここからは使い方を紹介しながら、もう少し詳しく良さをご案内していきます! 本当に簡単な操作方法なので、初心者の方にも絶対におすすめです。私は気に入りすぎて3個買いましたから!

■フュアーハンドランタンの使い方

1. 燃料を入れる

まずは燃料を入れます。ランタン下部の中央に蓋があるので、回して蓋を取ってください。

そして灯油、もしくはパラフィンオイルを入れてください。この時気をつけることは、燃料を入れすぎないことです。入れすぎると、蓋を閉めたところではなく、上の芯の部分からこぼれてきます。

2.着火する

次に左側にレバーがあるので、それを下に押し下げます。そうするとホヤ部分が写真のように浮き、芯部分が出てきます。

この芯部分に着火すれば、火がつきます。たったこれだけ。超絶簡単です!

右にツマミがあるのですが、これを回すと火力調整が可能。炎が大きくなったり、小さくなったりします。気をつけるべき点は、炎を小さくしていくと消えてしまい、そして、さらに同じ方向に回していくと、芯が下に落ちてしまいます。

簡単に直せますが、ちょっと面倒なので、芯を下に落とさないように回しすぎには注意しましょう。

逆に、火を大きくしすぎると、ホヤ部分が煤で真っ黒になりますので、程よい長さを覚えましょう! 0.5~1cmくらいの大きさでしょうかね。

本当に簡単です。この簡単な構造が、長く壊れずに使える秘訣だと思います。ハリケーンランタンはほとんどこのようにシンプルな作りなので本当に使い勝手が良いです。

■100年生きてきた頑丈な作り レイルロードランタンの紹介

1900年代前半にアメリカの鉄道会社が使用していたハリケーンランタンのことをレイルロード(鉄道)ランタンと呼ぶようです。つまり、作られてから100年くらい経っているランタンで、ビンテージランタン。そう考えると凄いですよね。そんな昔に作られたものが、今も普通に使えるという。なんとも感慨深いです。これがハリケーンランタンの凄さですよね。

デザインは、フュアーハンドと比較するとちょっとずんぐりむっくりしていて、ホヤを守るガード部分がしっかりしており、より頑丈にできている感はありますが、その分フュアーハンドランタンと比較すると重いです。

現在は生産されていない、100年くらい前のビンテージランタンはどうやって使うのか? を説明しながら、もう少し細かいところも説明していきます。

■レイルロードランタンの使い方

1.燃料を入れる前の準備

まず燃料を入れる準備としてパーツの取り外しがあります。

取り外しの仕方ですが、ハンドル部分と傘の部分を止める金具があります。写真の親指で触っている部分を左に動かします。逆にハンドルの左側部分の金具は右方向に動かします。これによって、蓋のロックがハズレるようになります。

蓋を外すには上の写真のように、傘についているロックを左に動かしてあけます。結構厳重にロックがされてます。

蓋をあけたら、ホヤを外します。

ホヤの次は燃料タンク部分です。ここを取り出さないと、燃料を入れることができません。ホヤをガードしている金具があるので、上からのアプローチとなります。

2.燃料を入れる

燃料タンクと、芯部分は取り外し可能なので、芯を外して、タンクに燃料を入れます。

フュアーハンドと同様に燃料の入れすぎには注意してください。燃料を入れたら、芯を入れ直します。

3.燃料タンクを格納して着火する

燃料タンク部分に溝があり、そこに写真右手で触っているようなノブがハマるようになっているので、そこに収まるようにしてください。

そしてノブを回して芯を出します。この時、火力が大きくなりすぎるので、芯を出しすぎないように注意してください。目安としては0.5~1cmくらい出せばいいかと思います。

私のように指が短いと、非常に着火しにくいので、ノズルが伸びるライターか長いタイプのライターで着火することをおすすめします。ちなみに、写真のようにホヤを外した状態でないと着火はできません。

着火したら、上からホヤを被せますが、この時、火が大きすぎるとヤケドをする可能性があるので、気をつけてください。

ホヤの上から傘を被せれば完了です。

4.火力の調整

火力調整はホヤを被せた後でも、可能ですので、火力が弱かったり、強かったりしたら調整をしてください。

使い方はたったこれだけなのですが、工程が、フュアーハンドランタンと比べるとちょっと多いですよね。一度覚えてしまえば、簡単ではあるのですが、手順を間違えると蓋があかなくて、そこでつまづいてしまうかもしれません。

フュアーハンドのように部品を何も取り外さなくて良い、というお手軽さはないのですが、そんなに難しい話ではありません。

基本構造は単純なので、100年経っても使用できるランタンなのだと実感します。このランタンを触っている時のワクワクは実際に触っていただいた方にしかわからないかもしれませんが、この所有欲はたまりません!笑

流石に年代ものですので、金具部分を動かすときにちょっと引っかかる感じはありますが気になる点はそのくらいです。もちろん、製品の状態にもよります。

* * *

ハリケーンランタンは雨風に強く、簡単に着火、消火ができて、使い方も簡単。長年使っていけて、色気たっぷりのランタンです。

フュアーハンドは初心者からベテランまで、1台は持っていると何かと重宝するのでおすすめです。ビンテージランタンのレイルロードランタンは、ハリケーンランタンの色気に虜になった方に、ぜひおすすめです!

>> 連載

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

 

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