Teslaが2023年2月、Qi方式に対応したワイヤレス充電パッド「Wireless Charging Platform」を出荷開始すると発表しました。価格は300ドルです。
旧社名Airaが開発したFreePower
Teslaは同充電パッドに30個のコイルを内蔵、パッド上のどの位置にデバイスを置いても充電できると説明しています。
このパッドの基盤である「FreePowerテクノロジー」は、実は新しい技術ではありません。2020年にAiraが開発したもので、同技術を搭載したワイヤレス充電パッドNOMAD Base Station Proが現在も販売されています。ちなみにAiraは、現在はFreePowerへと社名変更しています。
2020年当時、FreePowerテクノロジーは、AirPowerにもっとも近い技術と言われていました。
Apple Watchは充電できない
しかしFreePowerテクノロジーと、結局実現しなかったAirPowerとの間には大きな違いがあると、米メディアThe Vergeは述べています。
Appleが開発していたAirPowerは、iPhoneやAndroidスマートフォン、AirPodsケースなどのQi対応製品に加え、Apple Watchも充電できるはずでした。
しかしTeslaの製品開発ページには、ワイヤレス充電パッドがApple Watchなどのスマートウォッチに対応するとの記述はありません。
300ドルは高すぎる?
そしてThe Vergeは、1台あたり15ワット(W)で最大3台のワイヤレス充電に対応という性能について、スマートウォッチが充電できないのならあまり意味がないのでは、と指摘します。
そもそも、スマートウォッチが充電不可となれば、スマホかAirPods(を含むワイヤレスイヤホン)ケースとなりますが、同メディアのいうように、スマホを同時に2台、充電する必要がある人は少なそうです。
またスマホ2台とAirPodsケースを充電する場合、AirPodsケースは15Wの電力を必要としません。充電パッドのサイズから見て、3台のスマホの充電は難しいと思われます。
こうしたことを考えると、300ドルという販売価格は高すぎると、The Vergeは結論づけています。
Source:The Verge, FreePower, Tesla
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-512299/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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