MediaTek Inc.は、ラスベガスで2023年1月5日~1月8日(現地時間)に開催されたCES 2023に、一般家庭で使えるWi-Fi 7製品の“グローバルエコシステム”を出展しました。
台湾の半導体メーカー
MediaTek Inc.は、台湾を拠点とする半導体メーカーで、システムオンチップ(SoC)の開発などを手掛けています。開発された製品は、年間20億台以上のデバイスに搭載されているそうです。
MediaTek Inc.がCES 2023に展示したというデバイスは、Wi-Fi 7アクセスポイントテクノロジーと、スマートフォン、タブレット、ノートPC、TV、ストリーミングデバイスなどあらゆるクライアントデバイスでWi-Fi 7接続を可能にする「Filogic 380チップセット」を含むMediaTekの最新Filogicチップを搭載しています。
Filogic 380チップセットは、Wi-Fi 7 のほかBluetoothに対応。 6nmの製造プロセスで構築され、優れた電力効率を有しています。ユーザーは最大で、6.5Gbpsの“Wi-Fi 7 ピーク速度”の恩恵を受けることが可能とのこと。
Wi-Fi 7について
Wi-Fi 7は、現時点で最新かつ、最も強力なWi-Fi規格で、遅延などの最小化を目的として開発や整備が進められています。同規格は、6GHz帯を利用するのが特長。利用可能な帯域幅は320MHzまで拡大され、理論上の最大通信速度は46Gbpsに達します。
また、マルチリンクオペレーション(MLO)を活用することで、チャネル速度を集約し、混雑した接続環境において接続切れを緩和します。
なお、MediaTek Inc.によると、同社のWi-Fi 7ソリューションは、競合他社と比較して、主消費電力を50%削減。また、CPU使用率も25分の1に抑えることに成功したとのことです。
(文・S.Inosita)
- Original:https://techable.jp/archives/189372
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:井上智文
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