フランスの自動車部品メーカーのヴァレオは、ラスベガスで開催されたテクノロジー見本市「CES 2023」に、自動運転(自動車)に関するソリューションや、新型スキャナー「SCALA 3 LiDAR」などを出展しました。
安全で効率的なナビゲーションを実現
今回ヴァレオが出展したソリューションは、「パントマイム」と呼ばれるシステム。“脆弱な”道路利用者(自転車など)の動きをアルゴリズムによって学習し、行動を予測することで、安全かつ効率的なナビゲーションを可能にします。
一方「SCALA 3 LiDAR」は、第3世代のLiDARレーザースキャナー。レーザービームによって他のテクノロジーや人間の目では確認できない物体を離れた場所から識別することが可能です。
同スキャナーは、フィアットなどが参加する自動車メーカーグループ「ステランティス」がすでに採用を決定しており、2024年からさまざまな自動車ブランドの複数のモデルに搭載される予定です。
仮想ライティング体験も出展
ヴァレオはその他にも、NVIDIA DRIVE Simプラットフォームを使用した、ライティング仮想体験を出展。また、超音波ベルトセンサー、路面プロジェクションなどのセンサーとテクノロジーのパッケージ「スマートポール」も公開しています。
スマートポールは、センサーでリアルタイムで周辺を観察し、歩行者が安全に道路を横断できるかを知らせます。交通量を記録してリアルタイムの道路交通情報を提供したり、信号機を制御して渋滞を緩和したりするといった利用法を想定しているとのこと。
新たな提携を公表
ヴァレオは今回、ZutaCoreとの共同研究内容と今後の方針も明らかにしました。両社は、データセンターの冷却に使用するための、新たなメソッドを研究し、市場への投入を目指します。新メソッドでは、パフォーマンスを向上させつつ、環境への影響を減らすことを目的としているそうです。
(文・S.Inosita)
- Original:https://techable.jp/archives/189705
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:井上智文
Amazonベストセラー
Now loading...