Appleは現地時間2023年1月18日に、HomePod(第2世代)を発表しました。
HomePod(第2世代)は、2021年に製造終了となった第1世代のリニューアルモデルですが、米メディアMacworldは「第1世代とほぼ同じデザインで目新しさが見当たらない。しかも価格も販売終了時の第1世代と同じ」と指摘、見れば見るほどこの製品の存在意義が謎であるとして、その理由を5つ挙げています。
見た目が同じ
まず(おそらく)誰もが思うのが、HomePod(第1世代)と外観がほぼ同じだということです。
実際には第1世代と比べ4ミリほど高さが低くなり、200グラム軽量化されています。また天面のスクリーンが若干埋め込まれており、ディスプレイ部が大きく見やすくなっています(下の画像は第1世代の天面)。
また第1世代の本体カラーはホワイトとスペースグレイでしたが、第2世代はホワイトとミッドナイトです。
とはいえ、両モデルを並べてみない限り、その違いはほぼわからないレベルです(下の画像が第1世代)。
第1世代HomePodとステレオペアができない
HomePodの優れた機能のひとつに「ステレオペア」があります。これはHomePod同士を組み合わせて、より広がりのあるサウンドが楽しめる機能です。
HomePod(第2世代)もこのステレオペア機能を備えていますが、HomePod(第2世代)とHomePod(第1世代)でステレオペアを作成することはできません。
HomePod miniともステレオペアは作成できませんが、Macworldは「せめてHomePod同士は第1世代と第2世代でもステレオペア可能にすべき」と述べています。
iPhoneではなくApple Watchと同じS7チップを搭載
HomePod(第1世代)は、同モデルよりも数年前に発売されたiPhone6と同じ、A8チップを搭載していました。
その後登場したHomePod miniは、Apple Watch Series 5およびApple Watch SEと同じS5チップを搭載しています。
そしてHomePod(第2世代)は、Apple Watch Series 7と同じS7プロセッサを搭載していると考えられています。Macworldは、S7ではなくA12かA13を搭載するという考え方はなかったのだろうかと記しています。
iPhone6よりも遅いWi-Fi 4対応
これはZONEofTECHのダニエル氏も指摘していたことですが、HomePod(第2世代)は「802.11n Wi-Fi」、つまりWi-Fi 4対応です。
一方HomePod(第1世代)は「802.11ac Wi-Fi」対応で、802.11nは最大で600Mbpsの通信速度ですが、802.11acの最大速度は6.9Gbpsです。
つまりHomePod(第2世代)のほうが初代よりも古い(iPhone4と同じ)Wi-Fi規格に対応している、ということになります。
またMacworldはHomePod(第2世代)のBluetoothが最新のMacやiPhoneと同じBloueooth 5.3ではなく、HomePod(第1世代)と同じBluetooth 5.0であることも指摘しています。
オーディオ仕様が第1世代に劣る
そしてMacworldが「最大のおかしな点」として挙げるのが、オーディオの技術仕様が第1世代よりも劣っているように思われる点です。
第1世代と第2世代の技術仕様を比較すると、第1世代が「7つのホーンツイーターのアレイ(各ツイーターに専用のカスタムアンプを装備)」なのに対し、第2世代は「5つのホーンツイーターのアレイ(各ツイーターに専用のネオジム磁石を装備)」、マイクの数も第1世代は「6つのマイク」ですが第2世代は「4つのマイク」です。
もちろんスピーカーとマイクの数だけで性能が決まるわけではありませんが、2年後に発売された新モデルのスピーカーとマイクの数が、古いモデルよりも少ないというのは奇妙と言わざるを得ないと、Macworldは締めくくっています。
Source:Macworld, HomePod(第1世代)技術仕様, HomePod(Apple)
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-519730/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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