2022年ホリデイシーズンはiPhone売上が低迷、Appleの2023年度第1四半期(2022年10月〜12月)の業績はあまり期待できないと、業界アナリストが予測しています。
2月2日に業績発表
Appleは太平洋時間2月2日午後1時30分(日本時間2月3日午前6時30分)に、同社2022年10月〜12月期の業績を発表します。
投資銀行UBSは、ホリデイシーズンを含む同四半期中に、Appleは当初のウォール街の予想である8,000万台を若干下回る、7,900万台のiPhoneを出荷したと見積もっています。ただしこの数字は、「最も弱気」な予想である7,400万台は大幅に上回っています。
原因はiPhone14 Proシリーズの出荷遅延
UBSは顧客向けメモにおいて、iPhoneの出荷台数が伸び悩んだ理由を「新型コロナウイルス感染症蔓延に端を発するロックダウンによる、iPhone14 ProとiPhone14 Pro Maxの出荷までの日数が延びたこと」と記しています。影響が最も大きかったのは11月で、iPhone14 Proシリーズが手元に届くまでの日数は米国で34日、中国で36日に及びました。
日本でもiPhone Maniaが追跡調査した結果では、2022年11月2日時点でAppleオンラインストアでのiPhone14 Proシリーズのお届け予定日は、注文から「3週〜4週」でした。その後11月9日時点で「4週〜5週」、11月17日からは「5週〜6週」と延び続け、ようやく「4週〜5週」へと1週間短縮されたのは12月12日の調査時でした。
これはFoxconnの鄭州工場でのロックダウンから始まった一連のトラブルが原因であり、Appleは同問題を受けて、鄭州工場でほぼ全数を組み立てていたiPhone14 Proシリーズの出荷が遅れることをプレスリリースで発表するという、異例の事態となっています。
2022年10月〜12月期売上高予測は1,203億ドル
結果として2022年10月〜12月期のiPhone14 Proシリーズの出荷台数は当初の予想を下回る結果となりましたが、だからといってiPhone14シリーズの売上増にはつながりませんでした。
UBSの調べでは、同期間中に米国で販売されたiPhoneの約56%はiPhone14 Proモデルだったため、販売平均価格(ASP)はほとんど落ち込まなかったとのことです。
UBSは2022年10月〜12月期のAppleの売上高を1,203億ドル(約15兆6,773億円)、1株当たり利益を1.93ドルと見積もっており、これはウォール街の売上高1,229億ドル、1株当たり利益1.96ドルよりも低い数字です。
2023年iPhone出荷台数は前年比3%減と予測
なお2023年通年のiPhone出荷台数については、2022年と比べて3%減少の2億3,200万台になるというのがUBSの予想で、この数字はウォール街の2億3,800万台よりも少なくなっています。
UBSは主に先進国においてiPhone出荷台数減少が見られるものの、インドなどの新興国での伸びも鈍化すると見ています。
Source:AppleInsider
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-520296/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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