インドで5年もの間、出荷台数でシェアトップの座に輝いてきたXiaomiが、2022年第4四半期(10月〜12月)でSamsungとVivoに王座を奪われる事態に陥りました。政府による監視が響き、出荷台数は前年同期比で26%減となっています。
出荷台数の大幅減で王座から陥落へ
調査企業Canalysによると、2022年第4四半期におけるXiaomiの出荷台数は550万台となり、昨年の900万台から40%減の大幅な落ち込みを記録しました。これによってスマートフォンメーカー別のシェアランキングでは、Samsung(21%)とVivo(20%)に抜かれて、1位から3位(17%)へと転落しました。
2022年全体では20%のシェアを占め、同国のスマートフォン市場で1位の座を守り通していますが、それでも出荷台数は26%減となり、シェア上位の顔ぶれの中では最も減少幅が大きいメーカーとなりました。
約7億ドルを差し押さえられサービスも停止
Xiaomiの出荷台数が大きく落ち込んだ理由は、中国のテック企業に対するインド政府の警戒でしょう。昨年8月に同社はインド政府によって、約7億ドル(約900億円)を差し押さえられています。
表向きは中国の親会社への「誤送金」が理由ですが、中国とインドの間で政治的な緊張が高まっていることが背景にあるのは疑いようがありません。
すでにXiaomiはインドでの金融サービス事業を閉鎖し、モバイル決済やデジタル融資のアプリを現地のアプリストアから取り下げています。責任を取ってか、現地法人のラグ・レディー最高経営責任者(CEO)も辞任する事態にまで発展しました。
Source:Canalys,South China Morning Post
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-520531/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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