調査企業IDCによると、2022年第4四半期(10月〜12月)の世界スマートフォン出荷台数は過去最大の落ち込みとなり、堅調に推移していたAppleですら勢いを大きく減速させる結果となりました。
重要シーズンにまさかのロックダウン
IDCの独自集計に基づけば、2022年第4四半期のiPhone出荷台数は前年同期比で14.9%減となり、8,500万台から7,230万台と減少する見込みです。
スマートフォン市場全体が落ち込みを見せているものの、Appleの場合は、組み立て工場の中枢がある中国でのロックダウンも大きな影響を与えました。
組み立てを請け負うFoxconnの鄭州工場では、ロックダウン中の操業停止による給料未払い問題で大規模な暴動が発生、これによって年末年始のiPhone出荷が大幅に送れることになったと考えられています。
その他にもIDCのアナリストは、止まらないインフレや世界的な経済問題を挙げ、「(こうした逆風に)無敵だと思われたAppleでさえも」影響を免れなかったと分析しています。「四半期中の激しいセールやプロモーションは、出荷台数の伸びを促進するよりも、既存の在庫を枯渇させるのに役立った」
他社はAppleよりひどい状況に
とはいえ、シェアランキングで上位を占めた顔ぶれの中では、Appleの減少幅はましな方です(そのためシェア自体は前年から拡大しています)。上位5社の中で最も酷かったのは、インド政府による圧力で大打撃を受けたXiaomi(26.3%減)でした。
IDCによると、年末シーズンのスマートフォン出荷台数が減少したのは初めてのことで、業界全体では四半期で過去最大の落ち込み(18.3%減)となりました。
なお、Appleの決算内容は2月2日(現地時間)に発表される予定です(正確な出荷台数は非公開)。
Source:IDC via MacRumors
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-520732/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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