NTTドコモも、ソフトバンクとKDDIとほぼ同時期にデュアルSIMサービスの提供を開始できるよう、3社で協議を進めている、とNTTの島田明社長が明かしました。今春にはサービスを開始し、利用料金は月額数百円になる模様です。
NTT、ソフトバンク、KDDIの3社長で「話している」
NTTの島田社長は2月9日の決算発表会で、NTTドコモもデュアルSIMサービスの提供に向けて、先にデュアルSIMサービスの提供を発表したソフトバンクの宮川潤一社長、KDDIの高橋誠社長と「お話はしている」と語り、3社で協議を進めていることを明らかにしました。
自社でも大規模な通信障害を起こした反省から「レジリエンス(回復力)を高めなければならない」という考えからデュアルSIMサービス提供を検討するに至った、とのことです。
島田氏は、サービスの開始時期について「定かではない」としつつも、3月下旬以降に開始予定のソフトバンク、KDDIから遅れずに提供したいと語り、今春のサービス開始を示唆しています。
また、利用料金についてはソフトバンク、KDDIと同程度の月額数百円になるだろうとの見解を示しました。
通信障害発生時のバックアップに
デュアルSIMは、1台のスマートフォンで複数の通信回線を利用できる機能です。複数の携帯キャリアのSIMを入れておけば、プライベート用と仕事用の2回線が必要な場合でも1台でカバーできます。また、1社のネットワークで通信障害が起こっても、もう1社のネットワークで通信・通話が可能となります。
iPhoneの場合、2018年に発売されたiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降のモデルで物理的なSIMカードとeSIMを組み合わせたデュアルSIMに対応しています。
日本国内でも各キャリアやMVNO各社が、eSIMサービスを提供しています。
MMD研究所の調査では、通信障害を経験したスマートフォンユーザーがとっているリスク対策の上位に、デュアルSIM対応端末の利用や複数回線の併用が挙がっています。
1社との契約で2社の回線を利用可能に
これまで、デュアルSIMで複数の通信会社を利用する場合は、それぞれの通信会社と個別に契約する必要がありました。
ソフトバンク、KDDI、そしてNTTドコモが提供予定のデュアルSIMでは、メインで契約するオプションとして他キャリアの回線も契約可能になることが想定されており、利用者にとっては契約手続きのハードルが下がることが期待できそうです。
NTTの島田社長の記者会見の模様は、ケータイ・スマホジャーナリストの石川温氏が会場のライブ映像を公開しています。
Source:日本経済新聞, ITmedia
Photo:Apple
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-523543/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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