Appleの充電器などを製造するフィンランド企業Salcompは、次の3年間でインドで雇用する従業員の数を倍増させ、25,000人を目指すと発表しました。サプライチェーンの脱中国化の流れの一環とみられています。
現在チェンナイの生産施設で12,000人を雇用
「サプライチェーン全体が代替案を探している。インドはその中でも最も可能性がある」とSalcompの最高経営責任者のサシクマール・ゲンダム氏はコメントしています。
Salcompは現在、インド・チェンナイの工場で約12,000人を雇用しており、充電器を主に製造していますが、その他のスマホ部品も手がけています。
同社は、2020年に同じくフィンランド企業であるNokiaから譲り受けた生産施設で部品製造を行っています。
インドが次の世界の工場となる過程での障壁とは?
インドで製造業を行うにあたって、さまざまな課題がある、ハーバード・ビジネス・スクールのウィリー・シー教授は述べています。
まず、インフラが十分に整っていないのが大きな問題ですが、この点に関して中国は余力があるときにインフラへの十分な投資を行っており、これが同国の現在の優位な立ち位置を作り上げるのに大きく貢献しています。製造のためのインフラとは、高速道路、港などの物流の要のことを指します。
「インドが中国の深センのような場所を作ることは可能だと思いますか?」と調査会社Counterpointのタルン・パタック氏は質問を投げかけています。このようなホットスポットの建設は容易ではなく、インドは物流やインフラから労働者の確保まで、さまざまな問題に直面するだろう、と同氏は付け加えています。
Appleのような米国の巨大企業と製造業において関係を深めることで、インドは他の企業も引き寄せることが可能になる、とパタック氏は続けています。
メイドインインドのiPhoneもすでに出てきていますが、Appleとインドはお互いの求めるものを補い合うことができるウィンウィンの関係であると結論づけることができそうです。
Source:Reuters, CNN
Photo:Apple
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-524047/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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