Web3インキュベーターTané、10億円を調達。DeNa等が第三者割当増資の引受先に

Web3(分散型ウェブ)インキュベーターのTanéは、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)などを引受先とした第三者割当増資を実施。約10億円を資金調達しました。

プロジェクトへの出資や実務支援を提供

Tanéは、ドバイ、ニューヨーク、東京の3拠点で活動する企業。Web3領域に特化したインキュベーターとして業務としており、ブロックチェーン技術を活用したシード・アーリーステージのスタートアップおよびプロジェクトに出資及び実務支援を実施しています。

資金の出資だけではなく、メンバーによる、プロダクト開発、トークノミクスの設計、リサーチ、日本市場の進出支援といった具体的なサポートを提供するのも特徴。

これまでには、Web3企業Senspaceやブロックチェーン「UnUniFi」、NFTサービス「NOT A HOTEL」に支援を行ってきました。

Tanéの支援対象になるWeb3サービスは以下の通りです。

インフラストラクチャー(レイヤー1,レイヤー2のブロックチェーン)
プライバシー
クロスチェーンソリューション
セキュリティ
コンシューマーアプリケーション x トークノミクス
DAO関連
NFT(非代替性トークン)
Defi

Tanéの資金調達には、DeNAのほか、DEEPCORE、X Tech Ventures、B Dash Venturesが参画し、個人投資家も出資しています。現時点では各企業の出資額の詳細などは発表されていません。

関係者のコメント

資金調達について、Tanéの六人部 生馬創業者兼マネージングパートナーは、以下のようにコメントしています。

Web3の本質は分散化による「個のエンパワーメント」です。インターネットが推し進めてきた「個のエンパワーメント」がWeb3によってより加速します。中長期的にWeb3のインフラが普及してくことで、個人が自分の資産やデータを管理し、より良い世界が築かれていくでしょう。

Tanéは、その来たるべき未来の実現に寄与するプロジェクトへの出資や支援、時には自ら事業を立ち上げることにも取り組んでいく予定です。

私自身、Web3のプロジェクトに実際に関わる中で、投資家に対して出資をするだけではなく、具体的な貢献が求められるようになっていることを実感していました。

そのため、Tanéは、起業家やエンジニアの経験が豊富なメンバーを集め、具体的なプロダクト開発、トークンの設計、資金調達、日本進出の支援等のサポートができる体制を整えています。

DeNAで代表取締役会長を務める南場 智子氏は、資金の提供とWeb3領域の今後に関して、以下のように述べました。

この度は、六人部さん大石さん率いるTané Labsを通じてWeb3業界の発展に寄与できること、大変嬉しく思っています。

ドバイ、ニューヨーク含め、グローバルなWeb3コミュニティーのインサイダーとして活躍するTane Labsチームは、毀誉褒貶の激しいWeb3領域において、常に本物を見極める鋭い選球眼を持ち、新しい価値を創り出してくれることと期待しています。

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000114140.html

(文・S.Inosita)


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