MNP手続き、5月から乗り換え先にワンストップ化。大手キャリアやMVNOで実現

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大手携帯キャリア4社が、携帯電話会社を乗り換える際の番号持ち運び(MNP)手続きを、5月下旬からは乗り換え先だけで完結できるようにする方針を固め、MVNO各社でも利用可能になる、と朝日新聞などが報じています。

元の契約先からのMNP転出番号発行が不要に

現在MNPを利用する際には、元の契約先からMN転出番号の発行を受けて解約の手続きをして、乗り換え先に手続きをする必要があります。
 
5月下旬からは、乗り換え先の会社への申し込みだけで、元の契約先の解約を含めた手続きが完結し、ワンストップ化が実現することとなります。
 
MNPのワンストップ化は、まずオンライン上での手続きから開始され、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの大手キャリア4社だけでなく、一部のMVNOでも導入されます。

2021年に「2年以内の実現」を掲げる

現在のMNPは、手間がかかるのに加えて、電話や店頭で過度な引き止めが行われ、ユーザーの乗り換えの障壁となる場合があるとして総務省の有識者会議が問題視していました
 
総務省の有識者会議は2021年、2年以内にMNPのワンストップ化を実現する方針を示していました。方針どおり、およそ2年でのMNPワンストップ化が実現することとなります。
 
MNPのワンストップ化を検討した総務省の有識者会議では、解約に関する重要事項説明を乗り換え先の事業者からどう行うかが検討課題となっていました。ワンストップ化により乗り換えしやすくなる一方で、仕組み上は乗り換え先の事業者が元の契約先を強引に解約することもできてしまうので、利用者を守る制度がどう整備されるのか、気になるところです。

乗り換え促進政策がひと区切り

総務省は、携帯電話会社を乗り換えしやすくするための施策を進めてきました。
 
2019年の電気通信事業法改正による「2年縛り」の禁止をはじめ、2021年4月にはMNP転出手数料の無料化、2021年10月のSIMロック原則禁止、2021年末のキャリアメール持ち運びといった一連の政策が、MNPのワンストップ化でひと区切りつくこととなります。
 
 
Source:朝日新聞, 日本経済新聞
(hato)


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