【理想の仕事基地を作る】
テレワークの普及によって“移動する仕事場”としてオフィスカーの需要が高まっている。移動も自由、さらに仕事の効率化も図れる装備を搭載した“働くクルマ”の最新事情を専門ショップの代表に伺った。
株式会社ゼック 永井祐城さん
キッチンカーを作って34年の実績をもつカスタム専門ショップの代表。その経験を生かし近年はオフィスカー製作にも乗り出し数多くのクルマを生み出している
■クルマとは思えない移住性の高さ
移動式事務所とも呼ばれるオフィスカーは、ワンボックスカーの広いカーゴスペースに、デスクワークに必要なテーブル、チェア、家庭用電源、ライトなどを配置したクルマのこと。コロナ禍を経て、この動くオフィスが作業効率を高めるものとして人気だという。
株式会社ゼックの代表、永井祐城さんは「注文数は4年前から比べると約200%の伸びを見せています」と話す。 長年キッチンカーの製作をメインにしていたが、近頃はその技術を見込んでオフィスカー製作依頼も激増しているという。
▲平日はオフィスとして、休日はアソビのクルマとして。基本的にはキャンピングカーの機能を備えているので、休日はさまざまなアウトドアアクティビティにも使用可能
さてこのオフィスカー、コロナ禍の当初は感染症対策として需要が高まっていたが、今では移動商談スペース、休憩室、展示会などの着替え室、喫煙室などの用途に使われている。
「使われ方もいろいろですが、コンサルタントや保険代行会社、工務店、土木工事会社など職種もかなり多岐に渡っています。私たちが気が付かない使い方をされている人もいるかもしれないですね」
用途は多岐に渡るものの、究極的に求められるのは居住空間の快適さだという。
▲カーバッテリーのほか、外部バッテリーも搭載。エンジン停止状態でも電源が使用できるので、仕事はもちろん、遊びや災害時にも対応できる
「オフィスということを考えれば、作業スペースとなるテーブルの高さや広さ、ベンチの座り心地も重要。これらが適切であれば長時間でも快適に仕事ができます。 あとはエンジンを切った状態でも電源が使えるように外部バッテリーが搭載されていることも大切な要素です」
気になる価格だが、ベース車両以外にハイエースだと180万円、軽バンだと80万円くらいから。中古車の持ち込みもOKだ。オフィスカーといっても、キャンピングカーに近いもの。 平日は仕事、休日は遊び用として使うことを考えればコスパはいいものかもしれない。
▲仕事の合間のティータイムも車中で。ミニシンクも取り付けできるので、簡単なものなら調理も可能
▲リアゲートを開ければこの解放感! “移動するオフィス”があれば場所を選ばず、旅するように仕事ができる
▲リアゲートにスクリーンを張れば、プロジェクターを使用したプレゼンにも対応
■レイアウトは自由自在
ラゲッジスペースに配置したテーブル&ベンチは、レイアウトを自由自在に変更でき る。フルフラットベッドにすることもできるし、テーブル&チェアの組み合わせにもなる。また仕事中にはハイテーブル仕様、リラックスタイムはローテーブル仕様へと用途に応じてテーブルの高さも調整可能。ベンチの内部は収納ボックスになっているため、仕事道具などもスッキリ整頓できる。
▲ベッド
▲ローテーブル
▲ハイテーブル
※2023年2月6日発売「GoodsPress」3月号110-111ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/今雄飛(ミラソル・デポルテ)>
【関連記事】
◆このサイズが欲しかった!INNOから大きめサイズのルーフラックが登場!
◆雰囲気だけじゃない!アウトドアなカーグッズで車内を快適にしよう!
◆仕事にアウトドアに車中泊に!カスタムしがい満点な中型EVバン「ELEMO-L」
- Original:https://www.goodspress.jp/features/512047/
- Source:&GP
- Author:&GP
Amazonベストセラー
Now loading...