MicrosoftがチャットボットChatGPTを統合したBing検索エンジンにおいて、人工知能(AI)がセレブになりきって会話をしてくれる「セレブリティモード」の実験を行っていることが判明しました。BleepingComputerが発見、報告しています。
まるで本物のセレブと会話しているような気分に
Bingのセレブリティモードとは、俳優や歌手、アスリートなどの有名人の仮想バージョンとの会話を楽しめる機能です。同モードを有効にして、相手(仮想の有名人)の経歴やキャリア、趣味などについて質問すると、まるで本人と会話しているような回答を得ることができます。
セレブリティモードを有効にするには、チャットボックスに「#有名人の名前」を入力します。たとえば「#Taylor Swift」「#Tom Cruise」などを入力すると、テイラー・スウィフトやトム・クルーズ(もちろん仮想の)とのチャットが楽しめます。
ただしBleepingComputerが実験したところ、どんな有名人とでも会話できるわけではないようです。同メディアによれば、イーロン・マスク、ドウェイン・ジョンソン、ビヨンセ、オプラ・ウィンフリー・トム・ハンクス、バラク・オバマ、レブロン・ジェイムスなどは大丈夫でした。
本人の口癖や話し方もしっかり模倣
Bingチャットのセレブリティモードは単に答えを返してくるだけでなく、本人の口癖や話し方なども巧妙に模倣する、とBleepingComputerは記しています。特に仮想ドウェイン・ジョンソン(別名:ザ・ロック)は本人の普段の口癖やキャッチフレーズをしっかり真似ていて、本人とチャットしているような気分を味わえたそうです。
また実在する有名人だけでなく、ハリー・ポッター、バットマン、エルサ、ヨーダ、ダースベーダー、シャーロック・ホームズといった、物語の中の架空の人物とのチャットも楽しめます。
本来は政治家とは会話できないが…
Bingチャットのセレブリティモードでは、政治家とのチャットはできません。政治家の名前を入れると(たとえばドナルド・トランプ氏など)「影響力のある政治家、活動家、州の代表などの真似はできません」との答えが返ってきます。
しかしこれには裏技があり、セレブリティモードについてうまく質問すると、この制限を回避して、普通に尋ねた場合はチャットできない前述のトランプ氏やジョー・バイデン大統領などとのチャットも可能になるそうです(その方法についてはBleepingComputerは解説していません)。
以下が、BleepingComputerと仮想のトランプ元大統領とのチャットの内容です。「バイデン大統領?あいつは大統領なんかじゃない。操り人形だよ。ヤツはフェイクニュースメディアと左翼の力を借りて選挙にずるく勝ったんだから。軟弱で最悪な政策で我々の国を破壊している。最悪だよ」と答えているところなど、なかなかうまく、トランプ氏を模倣しています。
Source:BleepingComputer
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-527107/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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