あらゆる企業が環境保全のための取り組みや、環境に優しいプロダクト開発を進めていますが、そんななかで、究極にエコなシューズが登場しました。
それが、岡山県の靴メーカーが展開するブランド「green green」のファーストプロダクト「Classic」(1万5400円〜 3月4日現在)。見た目はごく一般的なクラシックなスニーカーですが、なんと、アッパーに障子に使用される“和紙”素材を採用した画期的な一足なんです。
アッパー素材に採用しているのは、日本の和紙繊維メーカーであるキュアテックス社が手掛ける、和紙を主原料とした布素材。「Classic」のために新たに開発したこの和紙布を、岡山県の靴メーカーであるgreen greenが長年培ってきたノウハウを生かし、自社工場にて1足1足シューズに仕立てています。
和紙ベースなので、サラッと涼やかな質感で、通気性が良く、シューズ内の蒸れを防いでくれるのもいいところ。また、吸水性と速乾性にも優れていて、軽量な点も利点です。
さらに、消臭性があるのも和紙の特徴で、ニオイの元となるアンモニアや酢酸を約2時間で90%以上も減少させる効果があり、シューズ内のイヤなニオイも防止。しかも、抗菌加工などと違い、時間が経っても脱臭効果が減少しない点も魅力です。
紙と聞くと耐久性が気になりますが、そもそも和紙は経時変化に強く、「Classic」もインソールを取り外して洗濯ネットに入れれば、自宅の洗濯機の弱水流モードで丸洗いも可能な丈夫さ。洗った後は、日陰干しをしておけば6時間ほどで乾きます。
シューレースにも、摩擦負荷を軽減するために蝋を使用して補強した和紙素材を採用。さらに、シューレースを通すアイレットも、金具ではなく和紙の糸で成形しているという徹底ぶりで、金具を使用しないためさらに軽量になり、足当たりも良く、快適な履き心地をサポートします。
この和紙の原材料となるアカバという植物は、原材料となる葉の部分を刈り取っても6カ月ほどで元通りに再成長するエコロジーな素材。生分解性にも優れており、2〜3カ月ほどで土に還り、環境にも負荷をかけません。
この和紙素材を生成する際には薬剤の使用を最低限に抑え、繊維製品の最も厳しい認証クラスである国際的安全基準「エコテックス スタンダード100」認証を取得しています。
インソールには、革靴などにもよく使用されているコルク素材を採用。クッション性と通気性に優れ、柔らかく、履き込むうちに足に馴染んでいく素材です。通気性もいいため、素足でも履ける一足となっています。
アウトソールにはEVA素材を使用し、底付けには、ヴァルカナイズ製法とEVA材のセメント製法という2種類の製法を用いることで、優れた耐久性と軽量性、柔らかな履き心地を実現するとともに、リペアもしやすくなっています。
履き口にはサボテン由来のビーガンレザーを採用し、和紙本来の色目を活かしたアイボリーとサボテンレザーのくすんだグリーンのナチュラルな2カラーの組み合わせ。人にも地球にも優しい、日本が生んだ新素材シューズは、クラウドファンディングサイト・CAMPFIREにて4月15日までプロジェクト展開中です。
>> CAMPFIRE
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/514678/
- Source:&GP
- Author:&GP
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