App Storeで真っ当なゲームが却下される理由〜人員数が足りていない?

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人を困らせるガチョウになりきれる人気タイトル「Untitled Goose Game」が、 App Store2度も不合理に却下され、プラットフォームへの掲載を諦めたことが明らかになりました。このような真っ当なゲームが却下される事態はApp Storeで多々発生しているとされており、原因は人員不足にある、と元従業員が述べています。

おかしな理由で却下され提出を断念

2019年にリリースされた「Untitled Goose Game」は、プレイヤーがガチョウをコントロールしさまざまなタスクをこなしていくというものですが、同タイトルはすぐに人気を博し、ゲーム界の権威ある「D.I.C.E. Award」など複数の賞を獲得しました。
 
開発元であるPanicで働くゲーム開発者のキャベル・サッサー氏は、Mastodonで2度にわたる不合理な却下の末、App Storeへのゲーム提出を断念した、と述べています。
 

私たちは以前、「Untitled Goose Game」をMac App Storeに投稿したことがありますが、クレジットをスキップできないとのことで、審査員から却下されました(私たちは、スペースを押さえることでクレジットをスキップできることを説明しました)。その後、別の理由で再び却下されたので、その時点で諦め、再提出をする気にはなりませんでした。

 
「Untitled Goose Game」は、最終的にSteamやEpic Games Storeを介してMacユーザー向けに配信されたとのことです。

元従業員がApp Storeの内情を告白

App Storeでゲーム編集者を7年間勤めたというニール・ロング氏は、2月末に英メディアThe Guardianに意見記事を投稿し、App Storeの窮状を訴えました。
 

人手不足のアプリレビュー担当者チームは、大量のゲームに対応することができず、現在もなお対応できていないようです。モバイルゲームスタジオの従業員に尋ねれば、自分のゲームが不確かな理由で何度も却下されたり、完全に販売から除外されたりする、アプリレビューに関する恐怖のストーリーを必ず持っているはずです。開発者は侮蔑的に扱われているのです。

 
ロング氏いわく、真っ当なゲームやアプリが却下される一方、審査をくぐり抜けるあやしいアプリも多く存在するとのことです。その例として、2016年の「Minecraft 2」と名付けられたニセのゲームがApp Storeのトップチャートに上り詰めた事件や、最近ではChatGPTの偽アプリがアプリレビューを通過し、あっという間にチャートを駆け上ったというケースが挙げられています。
 
は、モバイルゲームから得た数千億円のうち、もっと多くの金額を再投資して、App Storeを自分の好みに合った楽しくて面白いゲームを見つけるのに適した場所にすることもできたはずなのにも関わらず、今日のApp Storeは混乱し、最近では検索やトップページ、さらには製品ページにも広告枠が追加され、さらに悪化している、とロング氏は苦言を呈しています。
 
 
Source:@cabel/Mastodon, 9to5Mac, The Guardian
Photo:Apple
(lexi)


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