Appleは欧州連合(EU)の決定に従い、今年発売するiPhone15シリーズより、充電端子をLightningからUSB-Cへ切り替えるといわれています。
この「LightningからUSB-Cへの切り替え」に伴い、Appleは20ワット(W)USB-C電源アダプタの出荷台数を大幅に増やす見通しで、同電源アダプタの組み立てを担うメーカーがかなりの恩恵を受けるだろうと、アナリストのミンチー・クオ氏が予測しています。
20W USB-C電源アダプタ、2023年の出荷個数が大幅増に
クオ氏の最新調査によると、Appleは2023年第3四半期(4月〜6月)・第4四半期(7月〜9月)における20W USB-C電源アダプタの出荷個数を120%増やす計画で、2023年第4四半期(10月〜12月)には約7,000万個の出荷を予定しているとのことです。
これは、iPhone15シリーズがUSB-C端子に切り替わることにより、20W USB-C電源アダプタの需要増を見込んだものと、同氏は述べています。
その結果、2023年通年での20W USB-C電源アダプの出荷個数は、対前年比で30%〜40%増の2億3,000万個〜2億4,000万個になるとのことです。
20W USB-C電源アダプタ需要増の理由とは
ではなぜ20W USB-C電源アダプタの需要増が見込まれるのでしょうか。クオ氏は2つの理由を挙げています。
1つはiPhone15シリーズにおいて、Made for iPhone(MFi)認証電源アダプタでのみ、最大速度で充電できるようになる可能性が高いためです。その場合、Apple純正品の中では20W USB-C電源アダプタのコスト効率が最も高いため、同電源アダプタの需要が高まることになります。
2つめの理由は、iPhone15シリーズのユーザーが、予備のために20W USB-C電源アダプタを複数購入する可能性があるためです。
組み立てを担う2社に大きな恩恵
クオ氏の予想どおり20W USB-C電源アダプタの需要が急増した場合、同製品の組み立てを担うLY iTech とFlextronicsが大きな恩恵をこうむることになります。
特にFlextronicsの受注割合は高く、同電源アダプタ組み立てによる売上高はLY iTechの約5倍〜7倍といわれています。ただし会社の売上全体にAppleからの受注が占める割合という点ではLY iTechのほうがはるかに高いと、クオ氏はまとめています。
Source:Medium
Photo:Apple
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-529284/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
Amazonベストセラー
Now loading...