Huaweiが先日開催した新作発表会で、今回リリースしたスマートフォンをきっかけに、iPhoneの市場シェアが減少していくとの持論を展開したことが注目を集めています。米国の禁輸措置を受けているHuaweiは現在、中国国外のスマートフォン市場でほぼ存在感を失っているためです。
iPhone14を強く意識
3月24日(現地時間)、Huaweiは旗艦モデルとなる「P60」「P60 Plus」「P60 Art」や、折りたたみスマホ「Mate X3」を発表しました。2021年の「P50」シリーズから2年ぶりに、後継機のリリースに漕ぎ着けた格好です。
米政府による制裁や国内のロックダウンにもめげず、久々に旗艦モデルを発表できたことに気を良くしたのかは分かりませんが、この新作発表会では度々Appleを引き合いに出す場面がありました。
例えば、新作発表会ではiPhone14 ProとMate X3が比較され、ディスプレイサイズが大きいのに薄くて軽いことが強調されました。
さらに質疑応答の場では、最高執行責任者(COO)を務める何剛(ホー・ガン)氏が、今回発表した新シリーズをきっかけにiPhoneの市場シェアは縮小するだろうと豪語する場面もありました。
大言壮語は簡単だが
Huaweiが素晴らしいスマートフォンを発表したのは確かです。
事実、P60シリーズのカメラは「10段(10-stop)絞り」と呼ばれる新技術を採用したことで、iPhone14 Pro Maxよりも最大191%多くの光を取り込めるそうです(おかげでデザインは酷評されましたが)。
一時期はHuaweiがシェアを拡大し、世界スマートフォン市場でAppleやSamsungを抜いたのも、消費者のニーズにマッチするスマートフォンを提供できたからにほかなりません。
しかし、米国が禁輸措置リスト(エンティティ・リスト)にHuaweiを加えたことで、何もかもが変わってしまいました。
最新技術を駆使したチップも量産できなければ、Android(もちろんGoogle Play)も搭載できない状況に陥った彼らは、あっという間に中国国外のスマートフォン市場から姿を消してしまったのです。
制裁が決定した頃よりも大幅に米中関係が悪化している現在、はたして世界スマートフォン市場で勢いを取り戻せる見込みはあるのでしょうか。
Source:Gizchina,PhoneArena
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-529819/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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