【春の最新ヒット良品&流行モノ ベストバイ】
音楽の配信サービスが普及した今、好きな曲を聴くのはスマホやPCのみという人も少なくないだろう。だが、本気で音楽と向き合うなら高音質なプレーヤーを使いたいところ。そこで注目したいのが、ラインナップが豊富になってきたネットワークオーディオプレーヤーだ。
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ネットワークオーディオプレーヤーは、大まかに言えば各種音楽サービスに対応した据え置きプレーヤーといった機器で、オーディオメーカー製ならではの高品質と多彩な音源に対応する機能性が魅力。近年は徐々に製品がふえつつあると同時に「バリエーションや組み合わせも多彩になってきた」とオーディオビジュアルライターの折原さんは話す。
「Spotifyなどのサブスク音楽配信からAirPlayを使った再生まで、今はさまざまなスタイルで音楽を聴けるようになってきましたが、これらに幅広く対応するオーディオ機器が増えています。専用プレーヤーだけでなく、アンプにネットワーク機能を加えたものや単体でネットにつながるスピーカーなど、選択肢が豊富になってきました。また、高音質再生ソフト『Roon』も音楽ファン中心に注目されていて、対応機種も徐々に増えています」
機器ごとに機能や対応する音楽サービスが異なり、スピーカーやアンプなどとの組み合わせも悩ましいが、それらを探すのも楽しみのひとつ。
「本格オーディオとして使うなら相応の価格帯で高性能なものを選ぶべき」(折原さん)と、妥協せずに探していけば、自分だけの最高リスニング環境を作れるはずだ。
オーディオビジュアルライター 折原一也さん
PC系出版社の編集職を経て独立し、オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb媒体、モノ情報誌などでトレンド解説や製品情報をレビュー。多彩な記事を執筆している。2009年からVGP審査委員も務めている
1. 1台に多彩な機能を凝縮した最新オールインワンデバイス
携帯音楽プレーヤーを据え置きタイプにしたような機器で、幅広いニーズに対応する機能を1台に集約。外部出力端子も豊富です(折原さん)
FiiO
「R7」(実勢価格:12万円前後)
デスクトップサイズに、DAC、ヘッドホンアンプ、LDAC対応のBluetooth送受信、 ネットワークプレーヤー機能などを集約。約5インチのタッチパネルを搭載し、多彩な機能を軽快に操作できる。64GBの内蔵ストレージを備え、ローカルファイル用の高音質モードも搭載。
▲高音質ソフト「Roon」の認証を受けた専用モードを備え、PCと接続してRoon対応のプレーヤーとしても使える
▲Android OSを採用し、さまざまな音楽ストリーミングサービスなどのアプリを単体で利用できる
■高音質再生に対応するネットワークストリーマー
USB DACなどで有名なメーカーの製品。ネットワークプレーヤーに特化した機器なので、PCやアンプと連携させて使います(折原さん)
iFi audio
「NEOStream」(19万8000円)
768kHz/32bitまでのPCMとDSD 512などに対応したDAC内蔵ストリーマー。Spotify Connect、TIDAL Connect、Apple AirPlayなどに対応し、Roon Ready認証も取得。iOSやAndroidなど、さまざまな端末から操作できるところも特徴。
▲2インチのカラー液晶を搭載し、楽曲のカバーアートなどを表示できる。本体は縦置きにも横置きにも対応する
■小型サイズに高音質技術やUSB DAC機能を搭載
高性能DACを内蔵する本格モデル。LDACやaptX HDなどのBluetooth接続に対応し、スマホからのワイヤレス再生も可能です(折原さん)
TEAC
「NT-505-X」(20万6800円)
A4サイズの小型筐体にUSB DAC機能を搭載したネットワークプレーヤー。DSD 22.5MHz、PCM 768kHz/32bitのネイティブ再生に対応し、TIDALやQobuzなどの高音質サービスを利用可能。Roon Readyもサポートする。
▲専用アプリ「TEAC HR Streamer」を用意。スマホやタブレットで気軽に操作でき、ハイレゾ音源の再生にも対応する
■CDもストリーミングも楽しめるプレミアムオーディオ
ネット対応、アンプ、CDプレーヤーなどを内蔵した、オールインワンと言えるモデル。高級感のあるデザインも特徴です(折原さん)
Technics
「SA-C600」(13万円)
高さ85mmのスリムな筐体に、ネットワークプレーヤーやCDプレーヤー、フルデジタルアンプ、ラジオを内蔵。CD音源をハイレゾに迫る音質で再現したり、Bluetooth接続やAirPlayで再生する曲を圧縮前の音質に近づける機能も備える。
▲デザインを揃えたスピーカー「SB-C600」(ペア:13万円)も用意。設置位置に合わせて音質を調整する機能も備える
■多彩な用途で活躍するネット対応プリメインアンプ
2chアンプにネット再生機能を備えた定番的モデル。HDMI端子でテレビなどに接続でき、幅広い用途に対応しています(折原さん)
Marantz
「NR1200」(11万6600円)
2ch Hi-FiアンプにHDMI端子を搭載し、テレビと組み合わせてAVアンプとしても利用可能。ネットワークオーディオ機能も備え、多彩な音楽サービスやインターネットラジオを利用でき、Bluetooth接続やAirPlay 2にも対応する。
▲HDMIは入力5系統、出力1系統を備え、ARCにも対応。対応テレビと接続し、本機経由でテレビの音を再生できる
■ミドルクラスのHi-Fiアンプがネットワーク再生に対応
ネット関連の多彩な音源を1台で高音質再生できるアンプ。シンプルにいい音を楽しめる合理的な機器と言えるでしょう(折原さん)
DENON
「PMA-900HNE」(13万2000円)
同社のミドルクラスコンポシリーズのプリメインアンプで、ネットワークオーディオ機能を搭載。ストリーミングサービスやインターネットラジオ、NAS内の音楽ファイルも高音質で再生できる。AirPlay 2やBluetooth接続にも対応。
▲専用アプリ「HEOS」を使って多彩な音源を一括で再生可能。Amazon Music HDやSpotifyなどのサービスに対応する
※2023年3月4日発売「GoodsPress」4月号22-23ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/高橋智>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/518891/
- Source:&GP
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