iPadシリーズは、カラーバリエーションの増加や機能アップなど、モデルチェンジのたびに大きな話題を集め、その魅力を増しています。
しかし、比較的高価であることから、機種変更のタイミングが難しく「自分のiPadがいつまで使えるのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、iPadがいつまで使えるのか、iPadOSのアップデートや修理サポートの観点から考察します。
iPad各モデルのiPadOSアップデートが終了するのはいつ?
例年、新型iPhoneの発売と同時期に行われるのがiPadOSアップデートです。
2022年秋にリリースされた現行のiPadOS16では、2014年後期発売のiPad Air 2および2015年後期発売のiPad mini 4がサポート対象外となりました。
iPadOS16でサポートされているiPadは以下の通りです。
iPad | iPad Air | iPad mini | iPad Pro |
---|---|---|---|
・iPad(第5世代): 2017年発売 ・iPad(第6世代): 2018年発売 ・iPad(第7世代): 2019年発売 ・iPad(第8世代): 2020年発売 ・iPad(第9世代): 2021年発売 ・iPad(第10世代): 2022年発売 |
・iPad Air(第3世代): 2019年発売 ・iPad Air(第4世代): 2020年発売 ・iPad Air(第5世代): 2022年発売 |
・iPad mini(第5世代): 2019年発売 ・iPad mini(第6世代): 2021年発売 |
・9.7インチiPad Pro : 2016年発売 ・10.5インチiPad Pro : 2017年発売 ・11インチiPad Pro(第1世代): 2018年発売 ・11インチiPad Pro(第2世代): 2020年発売 ・11インチiPad Pro(第3世代): 2021年発売 ・11インチiPad Pro(第4世代): 2022年発売 ・12.9インチiPad Pro(第1世代): 2015年発売 ・12.9インチiPad Pro(第2世代): 2017年発売 ・12.9インチiPad Pro |
従来のiPadOSのアップデート提供期間からすると、これらのうち2016年発売の9.7インチiPad Pro、2017年発売のiPad(第5世代)と10.5インチiPad Proなどは、今秋リリース予定のiPadOS17でサポート対象外となる可能性がありそうです。
また、他のモデルもiPadOSアップデートの提供期間は、6年〜8年程度と考えてよいでしょう。
iPadOSアップデートの対象から外れると、システム上の不具合や脆弱性、新機能に対応できないほか、最新版アプリを利用できない可能性がでてきます。
このため、iPadOSアップデートの観点から考えると、iPadは6年〜最長で8年程度使える可能性が高いということになります。
iPadの修理サポートが終了するのはいつ?
Apple製品は、販売が終了してから5年でビンテージ製品と区分され修理サポートが制限されます。
このため、修理サポートの観点から考えると、iPadが使えるのは販売が終了してから5年程度と考えてよいでしょう。
なお、販売終了から5年が経過し、ビンテージ製品扱いとなったiPadは以下で確認できます。
また、Apple製品は、販売が終了してから7年でオブソリート製品と区分され、修理サポートが完全に終了してしまいます。
ビンテージ製品およびオブソリート製品の定義と取り扱いは以下の通りです。
ビンテージ製品
Appleはビンテージ製品を「Appleが販売店への供給を停止した日から5年以上7年未満の製品」と定義しています。
ビンテージ製品の修理サポートは、「Apple Store直営店を含むAppleのサービスプロバイダからハードウェアの修理サービスを受けることができますが、修理可能かどうかは部品や交換品の在庫状況次第になります」とされています。つまり、修理できるかどうかは、「部品の在庫次第」ということになります。
オブソリート製品
Appleはオブソリート製品を「Appleが販売店への供給を停止した日から7年以上が経過した製品」と定義しています。
オブソリート製品の修理サポートは、「Appleでは、オブソリート製品に対するハードウェアサービスをすべて終了しています。Macノートブックのみ例外で、バッテリーの修理に限り期間延長が認められます。サービスプロバイダでも、オブソリート製品の部品は発注いただけません」としています。
つまり、オブソリート製品に指定されると、「Apple Store直営店やAppleのサービスプロバイダでは修理できなくなる」ということになります。
セキュリティアップデートが終了するのはいつ?
すでに紹介した通り、iPadは6年〜8年程度でiPadOSのサポート対象外となる可能性が高いです。
しかし、Appleはシステムに重大な脆弱性が発見された場合に、セキュリティアップデートを継続して配信しています。
最近の例をみると、2023年3月27日に配信されたiPadOS15.7.4のセキュリティアップデートでは、すでにiPadOSのサポートが終了したiPad Air 2およびiPad mini 4がアップデート対象となりました。
このため、iPadはセキュリティアップデートの面だけで考えると、iPadOSのサポート終了後も当面の間は問題なく利用できそうです。
iPadを使い続けるならバッテリー交換を推奨
Appleのサポートでは、iPadのバッテリー交換の目安を「最大容量が新品時の80%を下回った場合」としています。
このため、使い続けるにあたって、バッテリーの最大容量が新品時の80%前後の場合は交換した方がよいと思われます。
バッテリー最大容量の確認方法
iPadは端末上でバッテリーの最大容量を確認することができません。
このため、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダへ持ち込むか、サードパーティー製アプリを利用して確認する必要があります。
まとめ
iPadがいつまで使えるかについて紹介してきました。
要点をまとめると以下の通りです。
- iPadOSアップデートから考えると、6年〜8年程度使える可能性が高い
- 修理サポートから考えると、製造終了後5年程度使える可能性が高い
- セキュリティアップデートから考えると、iPadOSサポート終了後も当面の間は使える可能性が高い
ただし、これらのうちiPadOSアップデートが終了すると「不具合が発生した場合に対応できない」「最新版アプリが利用できない」など、さまざまなデメリットが生じかねません。
あくまで筆者の見解ですが、iPadOSアップデートが終了した時点で機種変更を検討するのが良いのではないでしょうか。
Source:Apple(1),(2),(3),(4)
Photo:Apple
(te7373)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-530438/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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