iOS16にはユーザーの所在地によって機能を制限する仕組みがある

ios16
 
の機能のなかには、たとえばFaceTimeはアラブ首長国連邦では使えないなど、特定地域では無効となってしまう機能があります。
 
ところがiOS16には、ユーザーの所在地情報によって、機能を制限できるシステムが隠されていることが判明しました。米メディア9to5Macが報告しています。

iOS16.2で追加された「countryd」

現在は、特定の地域において特定の機能を制限するのに、ソースコードに直接書き込む方法を用いています。つまりハードウェアの販売地域またはソフトウェア設定によって機能制限が行われています。
 
しかしAppleは、ユーザーの所在地によって機能を制限することを可能にする、新たな方法に取り組んできました。
 
9to5Macによると、この新たな仕組みは社内で「countryd」と呼ばれており、iOS16.2で密かに追加されたものの、現時点ではまだ特に使用されていないようです。

複数の情報をもとにユーザーの所在地を特定

「countryd」はGPSが示す現在地、Wi-FIルータから得た国コード、SIMカードから取得された情報などを含み合わせ、ユーザーの所在地を特定します。
 
こうした複数の情報を組み合わせると、ユーザーは地域に基づく機能制限を回避できなくなりますが、一方で旅行などで別の地域へ移動すれば、機能は使えるようになります。
 
9to5Macが発見したコードには、機能制限は政府機関が定められることが明確に記されていたそうです。

新システム開発の理由は「サイドローディング」

Appleが新システム「countryd」を開発した理由は何でしょうか。
 
9to5Macは近く欧州圏で実現する「サイドローディング」だと言い切っています。
 
iOSは、AppleのApp Storeからしかダウンロードすることができません。しかし欧州連合(EU)が決定したデジタル市場法に準拠するため、Appleは「欧州でのみ」サイドローディングを可能にするといわれています。
 
「countryd」があれば、欧州にいるユーザー以外はサイドローディングができない、というわけです。
 
Appleは6月5日に開幕する世界開発者会議(WWDC23)で、iOS17の新機能としてサイドローディングを発表すると推測されています。

 
 
Source:9to5Mac
(lunatic)


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