総額10万円ちょい!サブスク音楽時代のピュアオーディオ最初の一歩はマランツ×JBLで決まり!?

「いい音で音楽を聴きたいんだけど、オーディオは何を買うべき?」

この質問の答えって、オーディオライターとしても結構困るんです。昔の“オーディオ”って、音楽CDやカセット、ラジオも聴けるミニコンポがあったわけだけど、今、みんながワイヤレスイヤホンで聴いている令和のメイン音源といえば、Spotify、Apple Music、Amazon Musicなどのサブスク音楽配信。

とはいえ、高音質に音楽を聴く“オーディオ”って趣味は今も健在。というかむしろ、そんな“オーディオ”の世界ではサブスク音楽配信への対応が大ブームだったりします。

じゃあ冒頭の「オーディオは何を買うべき?」に対する答えは…。

“僕が今、約10万円の予算でオーディオを買うならガチでこれ揃えます”というシステムを紹介します!!

ズバリ、約10万円で揃える機材は次のふたつ(だけ!!)。

▲マランツ「NR1200」(実勢価格:7万7500円)

▲JBL「STAGE A130」(実勢価格:3万8500円)

そもそも、プリメインアンプのマランツ「NR1200」とスピーカーのJBL「STAGE A130」だけで音楽が聴けるのか? と思ってしまいがちだけど、時代はネットワーク、それもサブスク音楽配信の時代。極限までコンポーネント数を減らしつつ、使い勝手もコスパの最高という視点で考え尽くした機材がコレなんです。当初の目標である10万円を少々オーバーしちゃったけど、そこは大目に見てください。

 

■音質の満足度は確実に10万円超え

さっそく、マランツ&JBLのセットを設置。

マランツのプリメンアンプ「NR1200」は正統派ピュア・オーディオのコンポーネントらしい佇まいだし、JBLはプロフェッショナルから映画館やオーディオ愛好家にも支持される名門。どう見てもピュア・オーディオな外見です。

そして、音質面も含めてオーディオとして死守すべきラインは、アンプとスピーカーを個別に組み合わるところ。

▲パッシブスピーカーなので接続はスピーカー端子

マランツ「NR1200」の背面にはアナログも含めて入出力端子がズラリと並び、JBL「STAGE A130」との接続はスピーカーケーブルで。高音質パーツを採用したコンポーネントを選んで揃えるところが、オーディオ趣味なんですよね。

▲マランツ「NR1200」のリモコン。入力も多数搭載しています

さて、問題は音楽リスニングの方法。今回選んだマランツ「NR1200」はプリメインアンプだけど“ネットワークオーディオレシーバー”とも呼ばれていて、Wi-Fi内蔵という今どき仕様。これを活用すればプレーヤーはスマホ&サブスクでいいんです。

▲Wi-Fiへの接続は、iPhoneユーザーならライトニングケーブルで有線接続すれば簡単

Wi-Fiにさえ接続が済めば、後はもう今どきの世界。AirPlay、Spotify Connect、そしてAmazon Music HDを含むハイレゾ配信対応のHEOSとサブスク音楽配信をフル装備。

▲手元のiPhoneからAirPlayで再生するリスニングスタイル

おかげで音楽再生はスマホ操作だけで済むのがとてもラク。音楽CDやレコードの思い入れもあるけど、ソファに座ってゆったり音楽を聴くなら、結局スマホで操作スタイルに行き着くんですよね…。

ということで、まずはiPhoneを使ってApple MusicからAirPlayで音楽を聴き始めます。

いや~、さすが“オーディオ”。惚れ惚れするくらい音が良い。

最初にApple Musicで選んだ楽曲は、最近話題のYOASOBIの『アイドル』。シンセ中心の、オーディオの世界からかけ離れた楽曲と思いきや、解像感と優しさが備わった歌声の再現性。情熱的でダイナミズムを伴った“美味しい音色”の音楽再現に、もうニンマリ。音の良さって一瞬で伝わるところがあって、期待値超えの音が来てくれると、もう最高。

▲HEOSアプリでAmazon Music HDのハイレゾ音源を再生

そして、マランツ「NR1200」が最高音質で再生できるHEOS経由のAmazon Music HDで、エド・シーラン『Shape of You』を聴いてみると…。シンセ、アコギ、そして歌声、個々の音に実体立体感があって、音場を見通せるような鳴りが魅力的。ただ利便性はApple Music&AirPlayの方がいいので、ここは使い分けても良いかなと。

ちなみに今回のセット、個々のサウンドキャラクターとしては、マランツ「NR1200」は音の質感表現に長けたピュアオーディオ派、JBL「STAGE A130」は情熱的なサウンドで魅了するタイプ。総合的に音楽の表現力に特に長けたシステムになっています。

▲HDMI ARC端子、HDMI入力5系統も搭載。ただし、再生フォーマットはあくまでステレオ

そして最後のオマケですが…マランツ「NR1200」って、Wi-Fi内蔵以外にもHDMI端子搭載という珍しい特徴を持つプリメンアンプなんです。なので、実は薄型テレビのHDMI ARC端子と接続してテレビスピーカーとしても利用できちゃいます。サラウンドは非対応なので、“ただ音の良い外付けスピーカー”になれるだけですが、オーディオマニア的には結構いい感じにNetflixとか観られるんです。あと、マランツ&JBLセットの稼働率が上がるのでコスパとしてお得度が上がる面も。

▲テレビのHDMI ARCとして接続してテレビ用スピーカーにも

*  *  *

“オーディオ”って言葉っては、本来は高音質な音楽リスニングを探究する趣味。マランツ「NR1200」とJBL「STAGE A130」で組み合わせた、僕なりの約10万円のオーディオセット。実際のサウンドを聴いた瞬間に、元は余裕で取れたと実感しました。

自宅でゆったり音楽を聴く目的で、音質には妥協せず、今どきのスマホ操作で使えるサブスク音楽配信対応オーディオを揃える。そんな現代のピュアオーディオ趣味に浸ってみるのも、アリなんじゃないでしょうか。

>> マランツ「NR1200」

>> JBL「STAGE A130」

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長。YouTube

 

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